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アマプラ映画感想メモ#22『雨に唄えば』

MADがきっかけで映画を観るアマプラ映画22日目。

致命的なネタバレは避けるべく努力するが、あらすじや表現、全体の構成についてなどは触れようと思うので、一切情報を入れずに映画を観たい方はお気をつけて。


今回観た映画はこちら。

『雨に唄えば』

〇観ようと思ったきっかけ

〇概要

1952年に公開されたアメリカのミュージカル映画。
ミュージカル映画の傑作として名高い。

〇あらすじ

サイレント映画全盛のハリウッドにて。映画スターとして名を馳せていたドンは、舞台女優として駆け出しのキャシーと出会う。彼女にサイレント映画における演技を悪く言われたドンは腹を立てるが、時代は『ジャズ・シンガー』の大ヒットを皮切りに、トーキー(声有り)映画へと移り変わろうとしていた……

〇ノート

全編とにかく楽しい。
ユーモアと動きと音楽が常に画面を支配していて、細かいことはさておきとにかく楽しい映画だった。
『移り変わる時代への適応』というちょっと重めのテーマも、ユーモアを通すとここまで愉快に出来るのかと、膝を打ってしまった。
まんまと作品に流されるまま映画を楽しんでしまったが、舞台セットの裏側で踊るシーンなどから、楽し気なシーンの裏には緻密な計算や演出が込められていることがうかがい知れ、愉快さの中に荘厳な凄みすら感じた。
前回の『丹下左膳』と同じく、優れたユーモアは数十年を隔てても面白いのだと唸らされた。

〇感想

ミュージカルスターたちの身体能力や出来ることの多さに圧倒されてしまった。主役を勝ち取るスターとはこういう存在を言うのか。
ミュージカル映画は文章で表現できる領域ではないので小説の分野に持ち帰れるものはあまりない気がしていたが、人を楽しませるという目的は同じなので、より色々読み取れるようになれたらいいなと思う。

そろそろ、映画史とかも調べたくなってきた。

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