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小津安二郎生誕120周年記念をバルセロナ映画祭で

バルセロナの街を歩いていたら
あら? なんだか日本人っぽいお顔のポスター?
近づくにつれ、
それが、原節子だと理解できた。
美しい人だ。
はてさて、なんのポスターだろう。
そう思い、もっともっと近づいてよく見ると、
それはバルセロナ映画祭の
ポスターであることがわかった。
そして、そのビジュアルは
小津安二郎監督作品の『晩春』からの一コマだと
webの案内を見て知った。

この映画祭は今年で第8回目を迎え
世界から集められ、
選び抜かれた70本ほどの映画が上映される
インターナショナル映画祭だ。

その映画祭で上映される小津安二郎の映画は
全部で12作品。

  • 一人息子 1936年

  • 箱入娘 1935年

  • 長屋紳士録 1947年

  • 晩秋 1949年

  • 麦秋 1951年

  • 東京物語 1953年

  • 東京暮色 1957年

  • 彼岸花 1958年

  • 浮草 1959年

  • お早よう 1959年

  • 秋日和 1960年

  • 秋刀魚の味 1962年

そして、この映画祭のホームページでの紹介欄で
小津作品が並んでいる欄の最後に
なぜか、ヴェム・ヴェンダース監督作品の『東京画』があった。
よく知られている話だが、
彼は小津監督を尊敬している映画監督の一人だ。

世界で活躍する多くの映画関係者や映画ファンたちに
こんなにも尊敬され、愛される
小津安二郎の映画を
私はたったの2作品しか観ていない。
あぁ、どうしてもっと観てこなかったのだろう。
残念、悔しい、後悔、、、でも
そうだ、これから観ればいいじゃないか。
今後の私のお楽しみだ。

それにしても、日本じゃなくて、
このバルセロナで小津安二郎生誕120周年を
記念してもらえるなんて、
素敵なことだよね。

小津作品にはコメディーもあるようで
『お早よう』を観てみたくなった。
この作品について、ヴェム・ヴェンダースが
とても興味深いことを言っている。

ふむふむ、なるほど、、、
「おなら」と「おはよう」の言葉に
注目して観るといいかもしれない。
いやいや、注目すべきは子ども目線の
大人の見かたなのかな〜というのは私の感想。
とにかく、『お早よう』について
笑顔でヴェムさんが楽しそうに話すのを聞いていたら
なんだかワクワクしてきた。


散歩中に見かけた映画祭のポスター
バルセロナでは音楽祭などの告知ポスターを貼る、こういった柱がある


ポスターをアップで撮ったもの

実は、小津安二郎生誕120周年記念の映画枠とは別枠で
日本映画が3作品入っている。

  • 『こんにちは、母さん』山田洋次監督 2023年

  • 『雨月物語』溝口健二監督 1953年

  • 『カメラを止めるな』上田慎一郎 2017年

『雨月物語』は個人的に思い出のある作品で
何度か繰り返し観たモノクロの映画だ。
浦島太郎の物語のような、不思議なお話。

映画祭の情報はこちら
Festival Internacional de Cine de Barcelona-Sant Jordi (BCN FILM FEST)

それにしても、昨日は30度越えで
春を通り越して夏のようなこの頃。
バルセロナへお越しの際は
もう、半袖で十分かもしれません。

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それでは良い1日を、ボンディア!

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