大学卒業しました
セカオワのサザンカを聴きながら瀬戸線に揺られていた。第1志望じゃないからもう行かないと心に決めて。あの日から繋げてきて、今日。
大学、卒業しました。6年半もかかってしまった。だけど諦めずに今日まで進んできたこと、誇りに思う。
元々は教師になりたくて、教育学科に入った。数学の教師か小学校教師。なんとなくでこの学科入ったわけじゃなくって、本当に心の底から教壇に立つことを望んでいた。だけどやっぱり精神的な重みを抱えるわたしには難しいなと思って、大学3年生ぐらいで目指すのを辞めた。後悔はしていない。だけどずっと憧れがあるし、羨ましいなと思う。でもわたしが立つ場所じゃなかっただけだ。
教師になるのを諦めたから大学の授業はつまらなかった。心理とか福祉系は興味あったけど、学習指導要領とかさ、教師にならないなら本当にねむくてねむくて仕方なかったよ。こんなに通ったんだけどね、正直学業は学んだことあんまりない。でも絶対に通ってよかった。
わたしが高校卒業して大学に入ったころ、人格とか考えがぐらぐらだった。意思がないわけではない、強さもある。だけどどこに使ったらいいか分からなくて、迷子で、毎日自分が何者なのか、どうやって生きてるのか不思議だった。高卒で就職する人ってすごいと思う。あんなわたしみたいなふらふら人間、社会に出れない。だからわたしの場合は大学に進学してよかった。在学中にいろんなことに挑戦できた。被写体、ミスiD、絵本を書いたり、カメラはじめたり、撮影会代表、役者、演劇や映画制作、劇団代表。ほんっとうにいっぱい触れることができた。大切な人もたくさんできた。だからこの6年半は絶対に無駄じゃない。
でも辞めようとも思ったよ。鬱がひどくて、何度も自殺未遂したりとか、家出したりとか、消えたくってたまらなくって、ねむれない夜が続いて、身体は重くて、周りの女子大生は楽しそうで、どんどん置いてかれて、みんなは就職して、ずっとずっとみんなは遠くなって、だからつらくてつらくて。でも辞められなかった。
わたしは高校時代に個別指導の塾に通っていた。高校に入って不良とかじゃないけど、遊び呆けちゃって、勉強が全然できなかった。そんなわたしは高校の先生から見捨てられていじめられて、同級生にもいじめられて、でも塾の先生が救ってくれた。高2の夏、「今からがんばればどこの大学でも入れるよ!」笑顔でそう言ってくれた瞬間、一生忘れない。希望を与えてくれたんだ。それから1年半、二人三脚で駆け抜けた。わたし専用の参考書をつくってくれたり、授業時間外も教えてくれたり、鬱すぎて勉強ができない日も優しく寄り添ってくれた。わたしはそもそも勉強がきらいなので受験勉強は本当に苦しかったけれど、先生との日々はかけがけのない時間でずっと宝物。あの日々があったからせっかく受かった大学を簡単に手放せなかった。
こんなふうに書くとまあつらかったけどいいこといっぱいあるじゃん、みたいに見えるかもだけど本当に暗くて長かった。でもがんばってきてよかったと思う。わたしを育ててくれたみんな、ありがとう。これからも育っていきます。よろしくお願いします!
そして大学まで行かせてくれた両親、
本当にありがとう。