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小さな喜びを見つける目

娘がいる現在と、いなかった過去では
「見えるもの」が変わった。
加齢による視力の低下は否めないけれど、
そういった話ではない。

我が家では休日に外食することが多い。
共働き夫婦であることもその理由の一つだけれど、
「休日くらい家事を休みたい」ってのが本音。
掃除や洗濯に比べれば、料理することは好きなのだが、
休息も必要ってことで。

外食先を考える時、「じゃあ好きなものを食べよう」とはならない。

娘が9ヶ月を迎えたころ、食パンを食べた娘の顔色が真っ青(見た目には真っ白)になった。
苦しそうに咳き込んだ後、大声で泣き出した。(育休中の妻は半泣き状態で仕事中の私に電話した)

診察後、医師からは「アレルギー検査報告書」なるものを手渡された。
卵、乳製品のアレルギーという診断だった。

先日、出掛けたショッピングモールで娘と昼食を取ることにした。
パスタや天ぷらそば、親子丼にアイスクリーム。
美味しそうなものが選び放題だった。
しかし、アレルギー表記のメニューは少なく、況してや対応食を扱う飲食店は数えるほどだった(ほとんど無かった)。
混み合う時間帯であれば、店員にアレルギー食材使用の有無を確認することを躊躇してしまう(責任者クラスでないと知らないことが多い)。結果、外食を諦めることもある。
ちなみにその時は、娘とふたりで素うどんを分け合った。

毎回の食事準備も予想以上に手間はかかるし、「アレルギーは大変」と言われることも多い。
友人の子供が隣でアイスクリームを食べているのを見た時は、娘を不憫に思うこともある。
でも、メニューにアレルギー表記を見つけたり、店員さんのちょっとした配慮や親切だったりが、嬉しいときも増えた。
結果、その店のことが大好きになるし、間違いなくリピーターになる。笑

今まで見えなかったものと、見てこなかったもの。

娘を通して、見えてきたモノが確かにある。
それは嬉しいことだったり、悲しいことだったり。見えてくるモノの中身は色々だけれど、
何かに気付ける日々というのは嬉しい限りだ。

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