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終わらぬ混沌。テロの連鎖は続くのか。
#KENMAYA です。
やはり恐れていたことが現実のものとなってしまいました。
アフガニスタンの首都カブールの空港付近で起きた爆発で、米軍幹部は26日、米兵13人が死亡したと明らかにした。多くのアフガン人も犠牲となり、米メディアは合計の死者が少なくとも60人に上ったと報じた。米軍は自爆テロと断定。バイデン大統領は過激派組織「イスラム国」(IS)系勢力の犯行と指摘し、報復する意向を示した。ISは26日、関与を主張する声明を発表。米軍幹部は攻撃が続く恐れがあるとみており、日本の自衛隊の邦人退避活動にも影響が及びそうだ。米兵の負傷者は18人で、米メディアによると、アフガン人らと合わせた負傷者は140人超。
イスラム原理主義のタリバンがアフガニスタン全土を掌握して約一週間。タリバン政権が融和政策を打ち出している最中、イスラム過激派組織ISによるテロが発生するという、さながら地獄絵図の様相を呈しています。
元々、タリバン、アルカイダ、ISは『サラフィー主義(ムハンマドやその教友たちが生きた時代の状況(サラフ)に回帰することを目指す)』という厳格なイスラム原理主義の元、【タリバン】はそうした理想をアフガニスタン国内で、【アルカイダ】は欧米の影響力をイスラム諸国から排除することで、また【IS】は実際にイスラム国家を創設することで実現しよう、とする点において違いはあるものの、手段を問わずテロや武力を用いる点においては、ほぼ同じ組織と言えます。
タリバンがアメリカとバチバチだったのは、911米国同時多発テロの首謀者とされたビンラディン(アルカイダのリーダー)をタリバンが匿ったことで、タリバンが国際的なテロ組織と認定され、米軍の総攻撃を受けたからです。しかしながら、アフガニスタン自体に自立する力や国家を守るという意識が醸成されることはなく、米軍がアフガニスタン撤退を決めた瞬間、無血開城の如くアフガニスタン政府(ガニ政権)は崩壊し、タリバンがアフガニスタン全土を掌握しました。
今回のテロ事件はタリバンと敵対するIS勢力が引き起こしたものであり、タリバン政権は無関係である、とするのは無理があり、欧米諸国もタリバン政権への批判を強めています。また、アフガニスタンからの米軍撤退を決め、今回のテロで犠牲となった米兵も多くいることから、米バイデン政権への批判も当然ながら強まるため、アメリカが再び軍事行動を取る可能性も大いにありえます。
結局、アフガニスタンから戦火の炎が消えることはなく、泥沼の戦いが再び繰り返されようとしています。もはや大義名分はなく、正義も悪もありません。一般市民を巻き込み、ただ戦争をしたい人たちが集まり、血で血を洗う争いを起こして狂喜乱舞するだけの終わらない悪夢です。
『戦争反対』を訴えている人々は今の惨状をどう思うのでしょうか。どちらが正義でどちらが悪だと断ずることができるのでしょうか。そして、この泥沼の戦争に終止符を打つことができる人はいるのでしょうか。『世界平和』を標榜する人々にこそ、この問題には目を背けずしっかりとした意思表明をして頂きたいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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