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人生初の心療内科受診。抵抗があった僕が「行ってよかった」と思えた理由
「なんだか最近調子が悪い…」「体調ではなく、心の問題かもしれない…」 そんな風にメンタルの不調を感じていても、心療内科に行くのは抵抗があるものですよね。
僕もまさにそうでした。「心療内科や精神科には行かない」と思っていましたが、先日、人生で初めて心療内科を受診しました。行く前は不安だらけでしたが、結果として「行ってよかった」と思っています。
この記事では、僕が受診に至った経緯や受診前の心境、実際に行ってみた感想を正直に書きました。同じように心療内科の受診を迷っている人の参考になれば嬉しいです。
受診を決めた経緯
体調の変化
転職してしばらく経ち、慣れない環境や仕事のプレッシャーからストレスが溜まっていきました。最初は「そのうち慣れるだろう」と思っていたのですが、次第に以下のような症状が出始めました。
肩が凝る
頭が痛い
手汗を異常にかく
仕事中に頭がうまく働かない
趣味だった筋トレに行くのも億劫になる
身だしなみに気を配るのが面倒になる
夜、眠れない
次第に「これはおかしいかもしれない…」と思うようになりました。
受診を決めたきっかけ
受診を決めたきっかけは、ある夜、頭痛で目が覚めたことでした。
時計を見るとまだ夜中の2時。寝始めてから2時間も経っていないのに、頭が熱く、目が冴えてしまう。そして、理由の分からない不安や焦りでいてもたってもいられない。
そんな状態で1時間ほど過ごしているうちに、「これはさすがにヤバいかもしれない」と思い、翌日病院へ行くことを決めました。
「何もなければ笑い話でいい。でも、何かあってからでは遅い。こんなことは今までなかったんだから、とりあえず病院に行こう」と考えました。
受診前の心療内科のイメージ
受診を決めたものの、「やっぱりやめようかな」と迷っていました。
正直なところ、受診前は心療内科にあまり良いイメージを持っていなかったからです。
「どうせ『ストレスですね』で終わるんじゃないか?」
「心療内科に行くなんて、弱い人間みたいに思われるんじゃないか?」
「たいしたことないのに『休んでください』と言われたら、会社に迷惑をかけるんじゃないか?」
そんなことを考えて、なかなか受診に踏み切れませんでした。
でも、頭痛や不調が続き、眠れない日々が続く現実がありました。
悩んでいると奥さんが起きてきたので相談したところ、「まずは行ってみるのがいいと思う」と背中を押され、受診を決めました。
受診体験
診察で告げられた現実
病院に行き、問診票を記入。その後、先生の診察を受けました。
僕の話を聞いた先生は、「適応障害ですね。うつ病につながる可能性もあるので、仕事の負荷を減らすか、休職する必要があります。診断書を書くので、どちらを選びますか?」と告げました。
「選べって言われても…」
正直、途方に暮れてしまいました。まさかそんな診断をされるとは思っていなかったのです。
先生の話では、問診票の内容や僕の話し方、表情から「早急に治療が必要」と判断したとのことでした。
「適応障害の診断書があれば業務調整もできるかもしれない」と考え、休職の診断書をもらうことにしました。
しかし、診断書を手にしたものの、
「本当に休まないといけないのか?」
「会社には何と伝えればいいのか?」
「仕事ができない自分が悪いのに、納得してもらえるのか?」
と、不安が膨らみ、視界が真っ暗になりました。
カウンセリングで見えた光
その病院では、診察とカウンセリングが別になっており、希望者のみカウンセリングを受けられる仕組みでした。
診察だけでは解決の糸口が見えなかった僕は、カウンセリングを希望。カウンセラーの方に話を聞いてもらいました。
話していくうちに、メンタル不調の原因が整理されてきました。
上司に萎縮してしまっていること
転職・プロジェクトアサイン・奥さんの妊娠と、環境の変化が多かったこと
研修制度が整備されておらず、負担が大きかったこと
常駐先でフォロー体制がなかったこと
「なんとなくメンタルがやられている」と思っていたのが、言語化することで「これが原因だったんだ」と整理されました。
さらに、「この状況なら誰でもしんどくなりますよ」と言ってもらえたことで、心が軽くなりました。
また、「今後どうしたらいいかわからない」と伝えると、
「まずは会社に話して、プロジェクトを変えてもらいましょう。それが難しければ、転職も視野に入れてもいいのでは?」
と、具体的な行動指針を示してもらえました。
「どうしたらいいんだろう?」と漠然とした不安を抱えていた僕にとって、これが大きな救いになりました。
受診後の気持ちの変化
「受診して本当に良かった」
もしあのまま無理をしていたら、もっと深刻な状態になっていたかもしれません。話を聞いてもらえたことで、心が軽くなりました。
「話を聞いてもらえるだけで救われる」
受診前は「話したところで何も変わらない」と思っていました。でも、実際には「話を聞いてもらえるだけで救われる」と実感しました。
「解決策が見えてくる」
診断だけでなく、カウンセリングを受けたことで「こうすればいいんだ」という道筋が見え、前に進む勇気が持てました。
まとめ:心療内科に行こうか迷っている人へ
もし今、心がしんどくて「受診しようか迷っている」なら、一度行ってみることをおすすめします。
行ったからといって人生が終わるわけではない
今より楽になる可能性がある
話を聞いてもらうだけでも十分価値がある
無理せず、必要なら病院を頼ってみてください。
同じように「心療内科に受診するなんて・・・と思っていたけど受診をして改善できた」という人がいたらぜひコメント欄で教えてください。