ぼくたちはラブソングを奏でられるか
傷ついた時僕は
1人静かに内省す
深読みをしてしまう
君は不安と戦う
宇多田ヒカル「Play A Love Song」
この歌い出しから始まるこの曲があまりにも好きすぎて、この曲がリリースされた2018/4/18から仕事がある日は必ず朝の電車で聴いている。
傷ついた時のぼくは、全く1人で静かになんて内省できやしない。ずーんと落ち込んで、自分の不安だったり、どんな傷なのかを気の置けない人たちに語ってしまう。
1人静かに内省するなんて…なんて強いんだろう。色々考えなくてもいいことまで考えて不安でいっぱいになって、胸を渦巻く黒い渦潮に存在が呑み込まれてしまいそうになる。誰かに手を握ってもらわないと間違いなく沈んでしまうよ。
そんなことをこの歌い出しをきくと毎日決まって思う。でも、立場を変えて考えると、傷を見せられた側も傷ついてしまうことは往々にしてある。話を聞いてるうちに同じ傷を聴いてる側が負ってしまう。渦から引き上げるつもりが気づいたら自分も渦の中にいる。
だからやっぱり理想は、1人静かに内省することなのだ。(そう自分に言い聞かせる。)自分の悲しみに人様を巻き込んでも何も生まれない。逆にその人を傷つけていると思うべきで、そこにその人への思いやりはないし、哀しみの鎖はその強度を増して身体に巻きつき、その重さで2人とも沈んでしまう。
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落ち着いてみようよ一旦
どうだってよくはないけど
考え過ぎているかも
悲しい話はもうたくさん
飯食って笑って寝よう
Can we play a love song?
不安でいっぱいの心はどうしても逸ってしまう。何故だかソワソワして、何かしてないといけない気がしてとにかく落ち着いていられない。でも宇多田ヒカルはサビで優しくそんな心をすくい取ってくれる。
もう悲しい話はしなくていい。ご飯を美味しく食べて、誰かと楽しく話して笑って、そしてゆっくり床につく。
これでいいじゃないか、シンプルにこれが幸せなんだなってことに気づかせてくれる。
だからぼくは、この曲を毎日自分に言い聞かせ、素敵な1日になるようにと祈りも込めて、朝に聴く。なかなか現実は厳しくて一年2ヶ月聴いてても実行できないのが己が未熟さなのだけれど。笑
哀しみや怒りでもって、人と付き合わないことはぼくのテーマですね。
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