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なぜ嵐の曲は他のジャニーズの曲と比べてランニングに合わないのか

ご機嫌いかがですか? 元気にしてますか? 最近忙しくて会えないけど、ランニングしてますか?

冒頭の文が相葉くんのソロ曲のパロディだと気づく人はいるだろうかという懸念はさておき、今回はランニングと嵐の曲について書く。

ランニングと音楽

僕は週2回、だいたい休みの日にランニングをするようにしている。その際、ipodとワイヤレスイヤホンを身につけている。音楽を聞きながら走ると、意識が曲の方に流れて苦しさが紛れる。音楽がなければランニングは習慣になっていなかったかもしれない。

ランナーの中でどれほどの人が音楽を聞きながら走るのかは分からないが、かの村上春樹は、ランニング中はウォークマンを携えているという。レッドホッドチリペッパーズやビーチボーイズなどのロックミュージックを聞くとかなんとか(今現在もそうなのかは知らない)。

僕は何の曲を聞いているかというとジャニーズの曲だ。嵐に始まりすべてのジャニーズの曲が好きになった僕は、ランニング中はだいたいジャニーズの曲を流している。

走っているときに聞きたい曲をプレイリストに集め、シャッフルで聞いている。その中に入っているのは、例えば最近の曲でいうと、関ジャニ∞の『凛』、NEWSの『BURN』『LOSER』、Sexy Zoneの『RUN』、A.B.C-Zの『Graceful Runnner』など。

2021年発売のアルバム『8BEAT』収録。
フジテレビ系のオリンピック番組のテーマソングにも使用されていて、スポーツとの親和性が高い。

2021年発売シングル曲。
冒頭のまっすーのパートからの疾走感がとても気持ちいい。NEWSはランニングに合う曲が多い。

2022年発売シングル曲。
走り続ける決意をひしひしと感じるロックナンバー。とてもランニングに合う。A.B.C-Zもランニングと相性がいい。

ランニングに合う曲、もしくはグループ

ランニングに合う曲は基本的にアップテンポ。僕は肺が少し痛くなるくらいの速さで走っているので、そのリズムに合わせるとなると、テンポは速い方がいい。

あと、曲やメロディーの雰囲気も重要だ。ガムシャラ感、ひたむき感、葛藤感みたいなものが欲しい。ランニングの中盤になると苦しくなってくるので、そのときに鼓舞してくれるような曲がかかると踏ん張れる。

ランニングが合う曲があれば、ランニングに合わない曲もある。もっというと、ジャニーズのグループによって向き不向きがある。不向きなグループな中でも、嵐はその筆頭だ。

なぜ嵐がランニングに合わないのか

誤解のないように先に言っておくが、僕は10年以上嵐ファンだ。彼らの活動再開を願っているしがないファンだ。でも、長年聞いてきて嵐の曲はどうもランニングには向かないという身体的実感がある。

『Happiness』なんかは向いてるんじゃないか?と思う人もいるかもしれない。


しかし、実際聞きながら走ってみると分かるが、Happinessのテンポはあまり早くない。すごく遅く感じられて、ランニングには向かない。

嵐にもテンポが速い曲は探せばいくらでもある。でも、やはり嵐の曲は総じてランニングには合わない。

その理由に関してひとつ仮説がある。嵐の曲はリアリティよりファンタジックな要素が強く身体性があまりないから、というものだ。

説明するうえで、ひとつ大事な補助線を引いておきたい。ジャニーズの曲を聞いているときは、彼らの歌っている姿が半自動的に頭で再生される。他の人がどうなのかは分からないが、僕はそうなってしまう。
ライブ映像、MV、音楽番組での姿を基にした映像が流れだす。(たとえ一度も披露されたことがない曲だったとしても)。

これは嵐に関してももちろん当てはまる。そのイメージ映像の中の5人の顔を見ると、必ずといっていいほど微笑んでいる。スマイリーでスマートできれい。苦しい感じ、ひたむき感、ガムシャラ感はほとんどない。

ここにランニングと合わない理由があるのだと思っている。息を切らしながら走っているときに、スマイリーやスマートさはミスマッチだ。それよりは苦しい感じがある曲の方がいい。

脳内のイメージに関する補足

少しだけ補足する。
曲を聞いているときに流れる脳内のイメージは、グループの物語や背景も関わってくる。例えばメンバーが脱退したとか、売り上げが鳴かず飛ばずの苦しい時期を経験したとか。そういうことも聞くことに影響する。(そう考えると、音楽を聞くときに聞いているのはメロディーと歌詞だけではない)。

嵐に関して言うと、初期の頃こそ売れていなかったものの、10周年目前後から爆発的人気が出た。また、メンバーの脱退なども経験していない。そういう点も曲を聞く際のイメージに影響していると思う。

嵐はある種のファンタジー

かつて音楽番組にて、ユーミンこと松任谷由実さんが嵐とコラボした際、彼女は嵐についてこう形容していた。

ファンタジーと等身大のリアルが溶けあっていてすごく珍しいスターたち

2020年12月2日放送『2020FNS歌謡祭 第一夜』より

とてもわかる。他のジャニーズももちろんそうではあるのだが、嵐はステージに上がったときの輝きが段違いだ。普段はとても庶民的なのにも関わらず。おそらく、そのギャップこそが多くの人を引き付けているポイントかつ嵐が人気たる所以だ。

歌っているときの嵐は、ある種のファンタジーになる。人間臭さがない。世俗的なものがないともいえる。そこが嵐の曲の(嵐そのものの?)特徴であり、ランニングに向かない理由でもあると個人的に思っている。

ただのバイアス?

ただ、嵐の曲でランニングに合う曲は挙げられなくはない。『kagerô』『風雲』『Sparkle』など。…どれもなかなかのマイナー曲だけど。

あるいは、僕が嵐の曲を神格化してしまっているのが原因かもしれない。恥ずかしいくらいありきたりな表現だが、嵐は僕にとって「青春」だったので、他のグループより特別視している。なので、ランニング中には何となく聞かないようにして、いつからか体がそれに慣れてしまった可能性もある。

まぁイメージというのはほとんどバイアスみたいなものなので「嵐の曲はランニングには合わない」と思っているのは、僕だけかもしれないですけどね。

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