【読了記録】 『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ) 感想
個人的な話から入って恐縮だが、最近色々なゴタゴタがあり、僕は人間的な温かみや優しさを求めてこの小説を手に取った。そしてその選択は大成功だったと思う。
今日はこの小説の感想を、なるべく巻末解説と被らずに述べてみよう。上手にできるかわからないが、やってみる。
AF(友達ロボット)の一生をロボットの眼から詳細に描くこの作品はAF(人口親友)と呼ばれる、高度なAIを積んだロボットのクララが語り手だ。当たり前だが小説というものは人間の手によって書かれている。ここで多くの人がこう驚くの