【タイムレンジャー】第11話~第13話
Case File.11「死闘の町」
ホナミ、タイムイエローと出会うの巻。特ダネを撮りたいとはやる気持ちは、時に自分自身だけでなく周りの人間をも粗末に扱ってしまうので注意が必要。
ロンダーズ囚人・ゴウガンにより町は丸ごと洗脳され、住民たちは何の疑いもなく互いを傷つけあっている。老若男女、ためらいもなく日常的な道具を使って人に危害を加えようとする様子が恐ろしい。
Case File.12「星に願いを」
仲良くなったおじさんを悪意ある言葉から守るため、宇宙人を探してほしいと願う少年。おじさんが「宇宙人から教えてもらった」と披露してくれる魔法のような手品を、みんな「宇宙人などいるわけがない」と嘘つき呼ばわりするのである。
自らが「宇宙人」であるシオンはそのおじさん=アルゴと接触し、彼もまた外星人であることを知る。第51話でも先輩戦隊に外星人がいることを知り、感慨深そうにしていたシオン。地球生まれでない相手を見ると、親近感を抱いてしまうのかもしれない。
ロンダースに能力を利用されていたアルゴは、戦いに巻き込まれた少年の命を救ったのち、街から姿を消してしまう。秘密の来訪者である彼の存在が表沙汰になっては、人間も大騒ぎになってしまうし、またその力を悪用しようと狙う輩が出現しかねない。本当だったら身を隠し、息をひそめて時をやり過ごすのが誰にとっても一番平和な解決策なのだろう。だが、アルゴは毎日のように子どもたち相手に手品(にみせかけた彼の能力)を披露していた。外星人だろうと地球人だろうと一人では生きていけないし、相手が何星人であっても、小さなコミュニケーションをきっかけとして心を通わせることはできるのだ。
Case File.13「バトルカジノ」
闇カジノにハマった男を連れ戻すよう依頼を受け、潜入捜査を始めるトゥモローリサーチ。社内にいる目立った武闘派はドモンと竜也の2名だが、今回賭けファイターとしてリングに上がったのは竜也の方だ。プロの格闘家であるドモンの方が場数を踏んで慣れていそうな気もするが、20世紀というフィールドで確実に勝利を収めていくためには同じく20世紀人である竜也の方がふさわしい、との判断か。よりエンタメ要素が強いグラップとは異なり、闇カジノでのファイトは至ってシンプルだ。普段と異なる環境に放り込まれたら、ついうっかりミスをしてしまう可能性も否定できない。
当然のように闇カジノにはドン・ドルネロが一枚噛んでいる。適当な囚人を解凍して興行を開催する、なんてことを彼が思いつかなかったのは僥倖である。
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