クロールで延々と泳ぐ方法
泳げるようになったのは大人になってから。子供の頃は、ほとんど泳げなかった。平泳ぎはなんとか泳げたけどクロールは25mがやっとだった。背泳ぎやバタフライなどはもちろん無理。泳げなかったけど、クロールで早く、長く泳げる人には憧れた。20歳を過ぎた頃、当時、友人たちがカラダを鍛えるのが流行っていて、よく区営プールに泳ぎに行っていたので、僕もそれに付き合い、区営プールに行くようになった。友人たちは25mプールをクロールで何往復もノンストップで泳げるので、僕も泳げるようになりたいと思い、友人に教わったのだけど、やはり25m泳ぐのがやっとで、めちゃくちゃ疲れた。友人たちと、それほど体力差はないはずで、長距離を走るのは僕のほうが得意だったので、なぜ、友人たちは、こんなに楽々と長時間泳げるのか不思議だった。いろいろ考えた結果、たぶん息継ぎに問題があるのではないか?と思った。いろいろな水泳の本を図書館で借りて調べた。その本の中で「これだ!」という部分を見つけた。それは息継ぎ時に顔を水面に出した瞬間に息を思い切り吐くというところだ。息を吸うことをあまり意識せずに吐くことを意識すればいいと書いてあった。これを実践していくと、だんだんと泳げるようになってきた。クロールで25m泳いでも疲れないようになってきた。息が吸えないから苦しくなってくるのではなくて息を吐ききれずに、二酸化炭素が肺に溜まっていくから苦しくなっているんだと気づいた。泳いでいる間に、普通に呼吸ができるようになると50m、100m、200mと泳げるようになってきた。そうすると、もう1km以上、ノンストップで泳げるようになるのは、すぐだった。これで水泳が楽しくなった。毎日のように、仕事帰りに区営プールに行って泳ぐのが日課になっていった。
泳ぎ方は、最初はどうでもいい。一番大事なのは息継ぎ。泳ぎながら自然に呼吸できるようになれば疲れなくなる。疲れないで泳げるようになれば、泳ぐのが楽しくなります。