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148. 西成がスラム街ってほんま?実は誰でも受け入れる優しい街の一面も

東京に出てきて、大阪出身ですと自己紹介すると
5人に1人くらいの割合で
「あー、大阪ね。
日本一のスラム街で有名なところなら行ったことあるでー
あとグリコんとことか。」
と言われます。

日本一のスラム街=西成らしいですね。
正確にはドヤ街というようです。

私は最近までそれを知らず、
地元が京都寄りなのもあって馴染みがなく
東京に出てきてから存在を知りました。


どうせなら
この機会に西成について調べてみて
ほんまにスラム街なのか
どのくらい他の町とは違うのか
本当の実態を明らかにしていこうと思います。


あいりん地区は激安で飲める泊まれる街

お好み焼き100円
どて煮80円
自販機で謎の10円〜ドリンク
1泊500円〜の簡易宿所

そんな店が見参されるのは
西成のあいりん地区と呼ばれる一帯のこと。
駅で言うと新今宮駅付近。

男性がイメージしやすい表現をすると
飛田新地まで徒歩15分ほどの位置関係です。
行ったことある方は街並みを想像できるかと思います。

なぜそんな激安街ができたのか。

この街の変わらない方針は、仕事の宝庫であること。
体ひとつで来ても、その日仕事ができるくらい
仕事が集まる街として文化が根付いてきたようです。

その歴史は深く、1950年行動経済成長期まで遡ります。
当時は若い労働者が住む街として、
1986年バブル崩壊後からは日雇い労働者の街として
変化を遂げてきたとのことです。

日雇い労働者は住所不定でも仕事できるため、
様々な背景を抱えた人も集まるようになったようです。

その結果、
彼らに合わせた物価の商売があいりん地区の基準となり
激安な飲食店・宿泊場が出来た
ということです。

どんな人が来ても、仕事を紹介する。
どんな人が飲食店に来ても、受け入れる。

スラム街と聞くと怖いイメージがありますが、
実は優しい街なのです。

あいりん地区も物価高騰している

日本全土で物価高騰している中、
あいりん地区でも訪れる人の変化があり
物価が上がっている一面もあるようです。

理由のひとつが外国人労働者の増加。
これまであいりん地区を支えてきた労働者は高齢化し、
海外からくる労働者がまた
仕事を探しにやってくるという
新しい人の流れができているようです。

それに伴って簡易宿所から簡易ホテルへと
移り変わりもあるようです。

もうひとつの理由が近隣の変化。
新今宮駅を挟んであいりん地区と反対側に
今年新しく星野リゾートがオープンしました。


様々な問題が起きる西成区を再構築するために
いろんな政策を打ち出しているのでしょう。

あいりん労働福祉センターも老朽化により閉鎖され
新しいセンターの計画が進んでいるようです。

終わりに

調べれば調べるほど歴史が深い街でした。
今もなお変化を続けており、
時代に合わせて、誰もが最後にたどり着ける街であり
だれでも受け入れられる優しい街である。

よく知っていくと素敵な街だなと印象が変わりました。

気になる方は
足を運んでみてはいかがでしょうか。


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