発展するデジタルアーカイブ ──家系調査の新たなソース
以前にも書きましたが、私はライフワークとして家系調査をしています。しかし、私が資格試験に取り組んでいる1年程の間に、家系調査をされる方にとって変革ともいえる大事が起きていたようです。大変驚いたので、こちらで紹介します。
国立国会図書館デジタルコレクションのリニューアル
詳細は公式発表を見ていただければと思いますが、2022年12月に全文検索に対応する資料が5万点から247万点に拡大されました。これにより、これまでに戸籍調査で判明した先祖の氏名を検索して、簡単に記載されている資料と記載箇所を見つけられるようになりました。
私の場合、先祖の名前で以下の情報を見つけました。
・父父 (祖父) の所属会社と役職
・父父父 (曽祖父) の義甥と同居していた方のの活動
・父父父 (曽祖父) の義甥の実父・実祖父の活動
・父父父父 (高祖父) の義弟の実父の活動
・父父父母 (高祖母) の甥の活動
・父父母父 (高祖父) の地元での活動
・・・
といった具合で、以前とは検索ヒット率が段違いで、調べれば調べるほど情報が出てくる状況です (一から調べ直したほうがよいですね) 。
※ なお、調べたことの一部を父に話したところ、父から思いもよらない新情報も得られました。やはり親族への聞き取りは大事ですね。
国立国会図書館デジタルコレクションで調べ物をする場合は、利用者登録 (本登録) することをお勧めします。閲覧可能な情報の範囲が広くなります。
会津若松市/デジタルアーカイブのリリース
こちらは会津藩にゆかりのある方に有用なソースになります。2022年2月にリリースされたそうで、貴重な文献を閲覧できます。古文書解読が必要です。
会津藩諸士系譜
出版されている要略会津藩諸士系譜では省略されていた部分を読むことができます。分限帳、明治維新後の会津藩士
会津藩分限帳と、明治維新後の各種人別帳を参照できます。新編会津風土記
全120冊の壮大な古文書です。絵図、地図など
幕末会津若松城下地図が解読済の地図になっていて、大変見やすかったです。写真、絵葉書
明治以降の資料になります。会津藩士データベース
会津藩士名で検索して、その人物が記載されている資料を参照することができます。
私の古文書解読能力は初級レベルなので、古文書を読むのには骨が折れますが、国立国会図書館デジタルコレクションや福島県立図書館デジタルライブラリーと併せて使用したい貴重な情報源でした。
ADEACで公開されたデジタルアーカイブ群
上で紹介した会津若松市/デジタルアーカイブは、実はADEACというプラットフォームで公開されていました。ADEACでは2022年4月から2023年3月現在にかけ、多くの自治体のデジタルアーカイブを公開開始しました。
・戸田市 (2022年7月)
・江戸川区 (2022年8月) ※リニューアル
・豊島区 (2022年11月)
・愛媛県 (2022年11月) ※リニューアル
・八千代市 (2022年11月)
・泉大津市 (2023年1月)
・河内長野市 (2023年3月)
上に挙げたもの以外にも資料追加などのアップデートが多数ありました。
ここ1年のデジタルアーカイブの進化は目覚ましいものがあります。そんなこんなで、家系調査は時間がいくらあっても足りません。続きは資格試験への挑戦が一段落してからになりそうです。
家系調査・家系図作成に関しては、以下の記事もどうぞ。
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