忘れられた打ち上げ花火:第7話
「こんにちは」
少し緊張した様子で微笑む
現実のあなた
「ふふ、はじめまして」
はじめましてじゃない
はじめまして
仮想世界で話すように
いつもの会話が始まり
特にあてもなく
自然にふたりで歩き出す
そう
わたしにとって
やっぱりあなたは
アバターのままのあなたで
あなたにとっても
やっぱりわたしは
アバターのままのわたしだ
***
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恋し続けるために顔晴ることの一つがnote。誰しも恋が出来なくなることなんてないのだから。恋しようとしなくなることがわたしにとっての最大の恐怖。いつも 支えていただき、ありがとうございます♪