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【2023年note創作大賞応募作品】忘れられた打ち上げ花火:第1話

オンラインゲームからはじまるリアル恋愛ショートエッセイです。綺麗に解けてゆく夏夜の魔法、打ち上がることのない打ち上げ花火、世間から忘れられてしまった花火大会…… 現実世界にけして持ってきてはいけない仮想世界の想いを、仮のわたしに託して夢をみる、現実では起こりえない現実を再現した、エモい恋愛ストーリーです。#オールカテゴリ部門

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2023note創作大賞応募:2023.7再編集


群青色のキャンバスに
筆を一振りすれば

彩どりあざやかに
発光するインクが
リズムよく飛び散り

心に重く打ち込まれ
恋模様を描き出す

夏の夜だけに
かけられた魔法

あなたを待つ
わたしの纏う浴衣は

紺地だったかしら

それとも
白地だったかしら


***


>> 花火大会? あんまり行ったことない

<< ねぇ、冗談でしょう?


恋をしたら
イコールで結ばれても
おかしくないと思っていた

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