【歴史の入口に!】歴史好きが紹介する中央アジアで活躍した女性たちのマンガ
今年ももうすぐ終わりですね。
今年最後の歴史の入口に!です。
12月に紹介するマンガは2つです。
たまたまどちらも中央アジアが舞台という共通点があったので、このタイトルにしました。
歴史の入口に!のタイトルが1番悩むんですよね。
できる限り共通点を入れたタイトルにしていますが、共通点を考えることを意識せずにマンガを読むので、あとで頭を抱えるという・・・
なぜ共通点を入れるかというと、つなげて読むとその共通点に対する理解が深まると考えているからです。
なかったときは苦肉の策としてKindleで読める、とか入れてます。
さて、中央アジアが舞台といっても時代が違います。
ひとつは19~20世紀の遊牧民や定住民が入り交じるエリアを横断していく。
もうひとつは13世紀のモンゴル帝国に影響を与えていく。
この特徴で想像がついたかたもいらっしゃるかもしれませんね。
前置きはここまでとしまして。
各地域の乙嫁が個性的で引き込まれる!細部にこだわった絵も見所ありの『乙嫁語り』
全14巻です。13巻まで読みました。
評判が高いのは耳にしていたけれど、13巻かー多いなーということで後回し後回しになっていたマンガです。
それが全巻で安く売られているのを発見したので、ついに購入。
2日で一気読みしました。
遊牧民と定住民という、日本に住んでいたらなじみのない世界。
そんな世界を強く生きていくいろんな乙嫁たち。
主人公がわかりにくいのですが、おそらく英国人男性の研究者。
研究者が旅をしながら個性的な乙嫁に出会っていくストーリーという風に受け取りました。
各巻によって乙嫁が違うので、スローに感じるかもしれませんが、私は楽しめました。
そして、紙に違和感をもったのですが、やっぱり通常のマンガとは紙が違うとのことです。
少し分厚い紙で、黒と白のコントラストがはっきりしています。
中央アジアの各地域によって文化が違ったり、結婚の考え方が違ったり。
服装も刺繍も違うので、そうした変化も楽しめます。
本屋大賞!モンゴル帝国で魔女とされたファーティマを描いたマンガ
本屋大賞ということで見つけたマンガです。
タッチが独特なので、どんな内容なのかと思いながら読みましたが、見事に裏切られました。
チンギス・カンが帝国を築いた後の時代、その子どもの時代。
主人公のファーティマ(本名はシタラとしています)が、故郷の街を焼かれながら、モンゴル帝国の中枢に関わっていく。
もともとシタラは学者一家の奴隷だったという設定なので、エウクレイデスの言論とか、ギリシャ時代の知識も習得していきます。
それがモンゴル帝国と相いれるかどうか。
「ファーティマ モンゴル帝国」で調べると、魔女とか呪術とか出てきました。
個人的にモンゴル帝国に「魔女」という概念があったことに引っかかりました。
なぜそういわれるようになったのか、その経緯がどう描かれていくのか楽しみです。
2023年も引き続き歴史の入口に!を更新していきます。
冬休みにいつもと違うマンガを読んでみるのも楽しいかもしれません。
私の冬休みはひたすら積読消費と大掃除です。
今までうまく大掃除から逃げてきたのですが、今年は逃げられなさそうなので、頑張ります…
終わった後にちびちびと飲む、ではなくちびちびと読みます。
今までの歴史の入口に!はこちらからさかのぼって読めます。
https://note.com/se_history09/n/n978cf2a3edb2