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短歌「bad」9首

春風の門出の影で世界から倫理が消えた2007年

映写機が古き一幕示す度 刺す自己嫌悪ほらまた一つ

無いものをビー玉のように数えては有るものまでが転がり落ちる

やかましき現場を知らぬ口先とせわしく動くつつましき手先

「すぐ慣れる」言う君はなぜ示せない シベリア行きの片道切符か

「疲れた」とこぼした人を踏みつけて 満たしたこころ幸せですか?

駄々っ子か 何でも否定 上からは 私認めて泣き叫んでる

ありがとう 社会貢献 恩返し? だったら私は倍返し

助けてと呼ぶ名前すらもう消えて 空っぽの部屋 日が暮れていく

頂いたサポートは無駄遣いします。 修学旅行先で買って、以後ほこりをかぶっている木刀くらいのものに使いたい。でもその木刀を3年くらい経ってから夜の公園で素振りしてみたい。そしたらまた詩が生まれそうだ。 ツイッター → https://twitter.com/sdw_konoha