シェア
Konoha 02
2017年10月23日 18:07
「あ、私は本気の本気じゃなかったんだ」彼の演奏を聴いてハッとした。例えるなら私が必死にパズルを組み替えている間、彼はパズルのルールなんか無視して上から絵の具を自由に塗って描いていた。そりゃ勝てんわ。安全圏の戯れじゃダメなんだ。それは自分の力をまず自分が信じていない証だったんだ。
2017年10月21日 15:02
いや綺麗事じゃなくてさ。現実にはそんな理屈なんかじゃとても捉えられない、うまく言葉にできなくて混沌としていて破壊的な体験がある。何も見えなくなってただ溺れて、それでも陸地を目指してあがくかのような。きっとそれこそが自分を自分たらしめる。書き残せるものがあるとしたらそういう話だ。
2017年10月19日 19:34
春風が吹き 期待と不安に溢れた顔の若人が行き交う季節が来たわたしはそれをただ一人見送っていた少し昔は彼らと同じような道を歩いていた着慣れない服と緊張気味の表情でね月並みだけどまるで昨日のことのようだ今はもう何も見えない 何もかもが失われて ただ佇んでいることしか出来ないあの時に戻れるものなら戻りたいと願ったしかし同時に何度やり直してもわたしにはもう無理だと思った共に生き 共
2017年10月8日 20:26
午前1時パソコンを消し テレビを消すスマホを置き 心も置く窓の外の声を聴く 自分の内なる声を聴く疲れが渦巻く 喧噪も渦巻くまだ残像がちらついてる まだ気配が息づいてる小さじ一杯の孤独と 小さじ一杯の後悔がでも自分と信号機だけが呼吸するこの時間に渇いた風が吹きぬければあとはもう 鈴虫の音だけ