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過去の震災での教訓を生かしたい

2024年の元日、石川県能登半島を震源とした地震が発生しました。
丸6日経ち、120名を超える方が亡くなっていると報じられ、今なお、まだ行方不明になっている方が多数いらっしゃいます。

同県に住む者として、すぐにでも駆けつけて助けになりたい、そう思うのはやまやまですが、今はじっと我慢。
国や自治体が指揮を取り、自衛隊をはじめとした支援がいち早く届けられるよう、邪魔をせず見守りながら、自治体への義援金に協力しています。

東日本大震災で学んだこと

13年前の東日本大震災を、私は東京で経験しました。
直接的な被害はなかったものの、現地でのボランティアに行けるようなスキルもなく、仕事での対応に追われ、節電要請が出て薄暗い中で、何をどうすればいいのかわからず右往左往していました。

今、新聞やメディア、SNSに流れる情報を見ていると、これまでの震災での経験やトラブルを基に、注意喚起する声をよく目にします。
避難所での感染症予防や、避難中の低体温症予防の呼びかけ、性被害の予防・女性への配慮(生理用品や化粧品などの必要性)を呼びかけるもの。
火事場泥棒や詐欺といった犯罪行為に気を付けるような呼びかけ。
能登方面に緊急車両がスムーズに迎えるように、不要不急の外出の自粛の呼びかけなど。

もちろん、ニュース映像を見る限り避難所では皆さん雑魚寝状態で、プライバシーを守れるような設備は用意されてないなぁ…と、まだまだ諸外国に比べてお粗末に見えるところはありますが、少なくとも多数の人々は、過去の震災から何かを学び、行動できているように思います。

震災とSDGs

実はSDGsの条文に、東日本大震災と大きくかかわったとみられるものがありました。

目標11 住み続けられるまちづくりを
11.b 2020年までに、すべての人々を含むことを目指し、資源効率、気候変動の緩和と適応、災害に対するレジリエンスを目的とした総合的政策・計画を導入・実施する都市や集落の数を大幅に増やし、「仙台防災枠組 2015-2030」に沿って、あらゆるレベルで総合的な災害リスク管理を策定し実施する。

SDGsとターゲット新訳

このa,b,cが付いたターゲットは、主に発展途上国の主張によって取り込まれた、実施手段に関するターゲットだそうです。この11.bの文章にある「仙台防災枠組 2015-2030」は、2015年に仙台市で開催された「第3回国連防災世界会議」で採択された文書です。この文書、ざっくり要約すると「災害に対してあらゆる面でのリスクと損失の大幅な削減を目指している」ものだそうが、日本は、これに沿って「総合的政策・計画を導入・実施する都市や集落の数を大幅に増やし」てきたんでしょうかね・・・?

外務省「仙台防災枠組2015-2030(仮訳)」

多くの犠牲を無駄にしないためにも、この「仙台防災枠組」にある「よりよい復興」を目指し、また、将来起こりえる災害にむけての備えを向上できるようにしていきたいですね。

私にできる災害支援、心のレジリエンスを支えたい

今後、時が経つにつれ、物質的な面に合わせて精神的な面でのサポートが必要となってくる時が来るでしょう。
(ここ数日の間でも、私自身「共感疲労」だと思えるような気の落ち込みを感じることがありました)
カウンセラーという名が付く仕事をする以上、過去の震災後にどのような精神的な問題が起こったのか、どのようなサポートが必要とされるのかを、早めに調べて、対応できるようにしておきたいと思います。


コメントやスキをいただけるとうれしいです! いつか、金沢市を拠点に、SDGsの観点からキャリア支援できるような活動をしていきたいと思っています。