隈研吾(2021)『建築家になりたい君へ』を読んで(日記 11/3)
2024/11/3
今日は、札幌狸小路にあるランプライトブックスカフェに行き、隈研吾(2021)『建築家になりたい君へ』を読んだ。
何となく手に取って、気まぐれに選んだ本だったのだが、非常に良い本であった。工学部で土木を学ぶエンジニア志望として、今の私に必要なことが学べた。14歳の世渡り術というシリーズらしいが、工学部の大学生が身につけるべき知識、考え方が多く書かれている。
隈研吾と言えば、2020年の東京オリンピックの会場となった国立競技場が有名だろう。この本では、彼が幼少期に建築家を目指したきっかけから、キリスト教系の中高で身につけたクリスチャン的思想、大学時代の経験、建築家になってからに至るまでが語られている。
詳しく感想を述べているとまた一晩で書き終わらなくなってしまうので、特に印象に残った思想についてだけ書こうと思う。
「人間を知らないと、建築は作れない」という彼の考えが、深く心に残った。
理系、特に工学部でエンジニアを志望する学生は、人間を知るという視点が足りないように思える。まさに私がそうなのだが、効率や利益だけを重視し、私たちが作るモノは人間が扱い、人間を豊かにしていくためのものだということを忘れがちだ。理論や経営にまつわる技術のみを学ぶのではなく、人間を知り、考えることも大切であると思った。
何となく手に取った本から多くの学びを得ることができて、今日は豊かな一日になった。
紹介した本と、ランプライトブックスカフェのリンクを貼っておく。気になったらぜひ。