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【追想】衝撃も共に

 来る今月の上旬日曜に開催されましたスルッとKANSAIバスまつり第23回は、京都の梅小路公園で開催されましたわけですが…
 その中で何か懐かしい車両に再会しまして
「あぁまだお前も元気なんだなぁ」
なんて勝手な思いに耽った車両がおりました。
 それがこの車両。
 江若交通の627号車です。
 江若交通というのは滋賀県の湖北方面を中心に運営しているバス会社でありまして、一部は琵琶湖大橋を越えて守山駅に乗り入れるものも…ですが、この車両はそうした車両とは少し一線を画した車両。
 中距離貸切と路線の仕事を両立した車両でして、バス業界の中でも異例の27年という驚異的な年月走行しています。
 自分が何故この車両に遭遇して勝手に『懐かしい』心情を抱いたのかと言いますと、中学生の時期にバスに目覚めた際に滋賀県は湖西線の大津京に行った際に遭遇したのがこのバスだったのです。
 バスに目覚めたのはもう10年くらい前の話。
 かれこれその後はそこまで熱中する事はなく、現在に至っておりますがコレがまたよく覚えているもので、人間の脳とは少し分かりづらいモノでございます。
 大津京でこの衝撃的な見た目のバスを発見した中学生の自分はすかさず乗りこみ、確か浜大津まで乗車したような記憶が残っています。
 この時乗車した車内には、貸切運転を前提にしてだったのか観光バスばりのブラウン管なども装着されていましたが、江若交通の社員さんに質問すると
「乗務員が頭を打つから撤去した」
と面白い答えが帰ってきました。
 時代に則して?もこうして長命を保っているのは何とも素晴らしい事で、大人になった自分の前にも姿を見せているのは奇跡な事です。
 今回は使用できる写真が少なかったので、友人と撮影した返却回送の様子を。
 数々の車両に混じって厳ついマスクの車両が家路を目指す姿は、一際目立っていたのでした。

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