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【文フリ準備③】装丁に悩む

今回は装丁のお話でございます。

狂おしいほどに、装丁を作るのが好き

 新しい小説書き始めると速攻装丁を作るくらい、何なら装丁だけ作りたいくらい、装丁デザインが好き。
 次に文フリ出る機会があったら、「架空小説装丁本」を作りたい。皆さんにタイトルだけ案をいただいて、中身の小説を妄想し装丁を作る。それを10パターンくらい作って、1冊の本にしたい。しかしそんなことをしたら今後自分の小説の装丁が作れなくなってしまうので、やめる。

 というわけで、張り切って小説「町中華屋のマイコー」・エッセイ「今、文フリに出たいと思ってるあなたへ」の装丁を作ります。その手順を簡単に説明していきます。

使用アプリ

 私が装丁を作る時は、自作イラストを使うパターンと、写真素材を組み合わせるパターンがあります。基本的に絵はドドドドド素人なのですが、最近お絵描きが楽しくて仕方ないので、「マイコー」はイラストで作りました。
 イラストは、端末はiPad miniとスタイラスペン、アプリはibisPaintを使って描いています。


 ibisPaintの便利っぷりは以前にも記事にしていますので、よろしければご覧ください。

 レイアウトの段階に来たら、こちら

 Photopea。ブラウザアプリです。PSD(Photoshopのデータ)が編集できます。iPhoneからでもギリ使えました。
 正直何をどうすればこうなる、みたいな直感的な操作性はないですし、時に激重で突然フリーズして泣いたりします。
 装丁をCanvaで作るという方もいらっしゃいますね。私もそうしたいところなんですが、印刷所によってPSDでの入稿必須だったりしますし、あと何より、好きなフォントを使いたい。これは後程詳しく。

1. イラストの場合

 文フリに参加するにあたって、何の後ろ盾も実績もない私が本を売るには、「ワンチャンジャケ買い」を狙うしかない、と考えています。トレンディでcuteな装丁にしてやろうやないかい、という魂胆です。
 更に、アイキャッチ効果を高めるには「人の顔」が大切だと考えました。つまり登場するキャラクターのイラストをバコンと表紙にしたろう、という魂胆です。

 という訳で、描きました。

 主人公ミライくん。くるくる天然パーマ設定です。いやー可愛いねー可愛いねーって

 2枚あるやん。

 そうです。2枚爆誕してしまいました。当初は1枚目の、八頭身(?)ミライくんで装丁を作る予定でした。というか作りました。
 しかし、これはまた別途記事にしますが、ノベルティ用に「BAOZI BOY(肉まん少年)」ロゴを描いたところ、良い感じに描けすぎました。そもそもがポップな平面的な絵の方が好きなので、個人的にBAOZI BOYの方が断然タイプです。

 ちなみに、いずれも

 この記事で設定したブランドカラーで塗りました。こういう時本当に便利です。色合わせに悩むと結構時間かかりますからね。ピンクはピンクでもどのくらいの彩度にする? とかね。

 イラスト2枚を用いて、2パターン案を作成しました。


A案 八頭身バージョン

 タイトルの視認性が無茶苦茶高い。アイキャッチ効果狙いまくり、色味もビッタビタに可愛いに寄せました。
 フォントは、漢字はZEN丸ゴシック。

 ひらがなカタカナはひこね本丸ゴシック。

 文字の中をちょっとだけ塗りました。可愛いね〜。
 装丁を作るにあたって、フォントは超超超超超大事だと思います。イラストや写真はまぁ好みもあるんですけど、フォントで一気に「デザインした」感が出る、ハズです。フォント選びには相当時間かけてます。
 私は主にBOOTHでフリーフォントを探していますが、フロップデザインさんのフォントの使用率が高いです。上のひこね本丸ゴシックもそうですね。また、ロゴに使った「だぶるれもん」もフロップデザインさんのもの。

「みもすそ文庫」ロゴ


B案 BAOZI BOYバージョン

 カッコよくクラシカルかつポップにしてみました!肉まん少年は、蒸篭のお帽子を被っているのですね〜。可愛いね〜。可愛いね〜。
 リボンは「リボンフリークス」さんのものを使いました。クラシカル可愛い!

タイトル部分のフォントは「大正活字っぽい?フォント」

 紹介のテンションで分かると思うんですけど、私、断然BAOZI BOYバージョンの方が好きなんですわ……
 例えばですよ? お勤めの方が通勤電車の中で取り出す時、八頭身バージョン、若干恥ずかしくないですか? キャラ小説読んでる感が全面に出てしまいませんかね? タイトル3メートル向こうからでもバレますよ?
BAOZI BOYバージョンなら、なんかそういうヤツ(何がどういうヤツだよ)って感じになりません?

 という訳で、高確率でBAOZI BOYバージョンを採用すると思いますが、コメント欄等で猛反対があれば考え直します。
 ちなみに、2案どちらにするかーーいや、BAOZI BOYバージョンに至ってはデザイン段階から、夫に見せて意見聞きました。的確なアドバイスをくれました。夫に「ソフトBL小説の装丁〜マイコーとかいう謎単語と激ダサ筆名を添えて〜」を見せるの超恥ずかしかったです。
 早時期(そうじき)、って打つたびに思うんです。ほんと奇天烈な筆名にしてしまったな、って。しかも突き抜けた奇天烈じゃない所がまたダサい。でも私はこいつと添い遂げるしかないんですわ。白物家電冠した物書きとして生きていきます。


追記
装丁デザインどちらがいいか、やっぱりご意見を伺いたい……
それに反する結果にする可能性はあるんですが、お時間ありましたらお願いします!


2. 写真素材の場合

 写真素材を使用した装丁については、小説「針を置いたらあの海へ」とエッセイ「今文フリ云々」の2冊が該当しますので、今回はA案B案ではなく、パターン1パターン2と表現します(予防線)。

パターン1 素材の味を生かす

「針を置いたらあの海へ」は、写真素材を割とそのまま使っています。

裏表紙のレシートがこだわりポイントでした

 まず表1の、服を着たお花さん。これはAdobe stock の無料素材を、こちら

のサイトで背景透過・切り抜きして使いました。ibisPaintやPhotopeaでも背景透過機能はありますが、Adobe Expressが断然綺麗です。

 そしてお花さんの周りをこちらの無料素材のフレームで囲みました。

 こちら、イラスト編で使用したリボン素材の姉妹サイトというか、同じ方が運営しているサイトです。吹き出しや漫画効果素材などのサイトもあり、非常にお世話になっております。おすすめです。


パターン2 コラージュする

 「今文フリ云々」は、写真コラージュでデザインしました。

 小説2冊の主人公、レオとミライくんに関連する要素を詰め込みつつ、そういう小説を書きましたよ、ということで、タイプライターから飛び出してきた、というデザインにしてみました。
 これも、Adobe Stockの無料素材をAdobe Expressで背景透過させて使っています。ポイントは、それぞれの画像の明るさや彩度、コントラストを調整し、同じようなトーンに持って行っていることですね。やっぱりそのまま組み合わせると、元の素材の雰囲気の差が出て、まとまりづらいのです。

 タイトルに関しては、実用書的な部分もあるので、フォントの大小のメリハリをパキっとさせ、サブタイトルはもう小っちゃくしてしまいました。とは言え、白文字だと本当に目立たないので、ラーメンの麺打ち職人さんの服から拝借したオレンジ色を使いました。
 そう、スポイト機能で、画像から取った色をフォントや背景に使うと、まとまりやすい気がします。まあこれもドドドドドド素人の意見なので、参考程度で。
 フォントは、またもやフロップデザインさんの「くまもと本丸ゴシック」です。

 本丸ゴシックシリーズは、遊びが効いているけど視認性が高くて使いやすいなと思います。


自分で売るんだから、自分の好きなように決めていいんだよ

 開き直りです。主に「町中華屋のマイコー」の装丁の件ですねぇ。
 タイトルの視認性考えたら、絶対八頭身バージョンの方がいいわけですよ。ただ!! 私は、BAOZI BOYが好きなんだ……!
 これ布選びの時も言ってたなぁ……。
 でも、本当に、商業出版じゃないんだから自分の好きなデザインにしていい、これは同人の大きな楽しみだと思います。私は何でも自分の思う通り作りたいタイプなので、小説も装丁も、販促グッズもトータルで作れるという同人頒布は、結構性に合っているんじゃないかな? まぁ全然売れなくて泣くかもしれないけど。
 マイコーについては、最悪カバーだけ2パターン印刷して、その場で選んでもらうというセミオーダー制度にします。

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早時期 仮名子*1/19文フリ京都
もっといい小説を書きます!

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