革靴通信「靴の宝石 Berluti ~靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい~」
「寝る前に歯磨きしなさい!」
と、実家に帰るとオカンに言われ・・・
「自分を磨きなさい!」
と元上司に言われ・・・
「靴を磨きなさい!」
と、またオカンに言われているプラダを着た悪魔の人事です。
まぁ、くだらない話はさておき・・・
男性の靴(足もと)って大事ですよね?(女性もか・・・)
「足もとを見られる」 (→人事には大事な能力ですがねw)
「足もとをすくわれる」
「足もとがおぼつかない」
「足もとにも及ばない」
「足もと」に関するセンテンスって、面白いくらい統一感もある。
しっかりしてるならいいけど、微妙だと露骨に出るよ。ってこと・・・
「足もと見ても、見られるな」と・・部下にも言ってるくらいですからね。
男性の革靴とかも、値段ではなく、キレイな磨き、入念な手入れをみると
本人もだけど、付き合ってる人もなんとなく見える気がします。
雑な人や無頓着な女性だと、こういうのが連動してる傾向が多い気もする。
さて・・・タイトルにある
「靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい」
は、ファッションに興味がある人なら聞いたことあるのではないですかね。
Berlutiの4代目デザイナー オルガ・ベルルッティの有名な言葉です。
◆愛用者
パブロ・ピカソ
ジャン・コクトー
アンディ・ウォーホル
イヴ・サンローラン
プラダを着た悪魔の人事 など
そうそうたる面々の中に、コッソリ紛れこんでおりますが・・・
今日は少しだけ「Berluti」のご紹介。
Berluti
1895年創業のため、すでに125年もの歴史があるシューズブランド。
(ルブタンとかで30年くらいなので比較にならないくらい長い歴史)
歴代デザイナーの一覧
初代 1895年~ アレッサンドロ・ベルルッティ
2代目 1928年~ トレッロ・ベルルッティ
3代目 1959年~ タルビーニオ・ベルルッティ
4代目 1968年~ オルガ・ベルルッティ
5代目 2011年~2016年 アレッサンドロ・サルトーリ
6代目 2017年~2018年 ハイダー・アッカーマン
7代目 2018年~2021年 クリスヴァンアッシュ
8代目 2022年~ デザインチームが担当(え・・マジかよ?)
4代目まではベルルッティ一族で継いでいたものの・・・
5代目以降はいわゆる、最近のデザイナーが入っていますね。。
つい先日、7代目のデザイナー退任のニュースもあり後任は置かない様子。
(クリスヴァンアッシュは元ディオールオムのデザイナー)
1993年にLVMH帝国に入ってしまったせいもあり・・・
オルガが退任し・・・5代目の途中以降からは・・・
商業主義的な匂いがつきまとうように見えますね。。
実際のアイテムも靴だけではなく、洋服などプレタも増やして・・・
まぁ、LV価格なので高いっすよ、はい。。。
時代に併せた商品展開や戦略っていう意味では実に理にかなっているけど
一族の時代からすると、少し軽く見えてしまうのは気のせいかな?と。。
一族からの時代を含め、唯一の女性デザイナーが4代目のオルガ。
他の有名なシューズブランドをみてもだいたい男性が作ってますよね?
(ルブタン、セルジオロッシ、ジミーチュウ、ブラニク などなど)
そのくらいレアな部類だと思います・・・
そして知名度を上げたという意味でも。。。
Berlutiの特徴
4代目オルガ・ベルルッティの登場により、女性ならではの新しい視点から、技術の革新と芸術的感性がブランドにもたらされました。
ベルルッティ(Berluti)で使われている高級革素材「ヴェネチアレザー」です。
こちらは、ベルルッティ(Berluti)のみが使用を許された門外不出の革であり、独自の鞣し(なめし)技術により、しなやかさと密着感などの伸縮性に優れ、手染めによる加工は発色性にも優れています。
これをメゾンで初めて使い始めたのがオルガです。
次に、そのヴェネチアレザーに施す特殊な染色技法である「パティーヌ」は彼女が完成させ、グレー・緑・黄など、紳士靴になかった多彩な色使いを取り入れました。
この「パティーヌ」がBerlutiの特徴の1つでしょうね・・・
購入したときの色から、自分の好きな色に変えることができるというもの。
あとは、購入者がこぞって集まり、シャンパンで靴磨きをする会合もあるとかですね・・・(行ったことはないですが汗)
というわけで、あんまり蘊蓄や歴史ばかりを記載しても・・・ですが
たまにはこんな革靴を履いてスーツスタイルでデートするのもいいのでは?
今のコレクションラインには、欲しいものがほとんどないんですが・・・
当時、青山1丁目の会社に転職決まったとき・・・(↓青山店)
その初日に青山のベルルッティの前の看板をみて・・・
勤務する前から・・・
「この靴なんだ?」「めちゃくちゃ恰好いいじゃん」と惚れて・・
「来週買おう!」と財布の中身も気にせず一目惚れしたことは・・
その後の人生においてもないですね・・・。
看板で見たのはこのブーツタイプですね・・・
足の甲部分に切れこみをいれた靴(名称:ギャスパー)
あとは、こんなシンプルなブーツだけど・・・
サイドが革で結んであるシリーズ(名称:ピアッシング)
ソールに飛び石のようなデザインが入ったタイプ(名称:ピエール)
もう店頭では同じものはほとんど買えないと思うので・・・
コッソリとコレクションとしてたまに履いたりする程度ですが・・・
この秋冬は私服でも履きましょうかね。。。
スーツにあわせるときは、ブーツタイプにすると・・・
足首がキレイに落ちて見た目も恰好いいんですよ。。
味がでるとこんな風合いになりますね・・(*‘∀‘)
たまには靴磨きもしつつ・・・
さらなる自己磨きもしておこうかなと・・・・。
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