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多様な人達が集まる空間を作ることって難しい!

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こんにちは。いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。S.C.P. Japanの野口です。

コロナウイルスの感染者が拡大していますね。自分の行動が自分自身も自分の大切な人たちも守ることになるのだ。という気持ちを改めて持って年末年始を過ごしたいと思っているところです。

#最前線で働く人に感謝

プログラム自体の多様性が重要

さて、先日、読んでいた論文にこんなことが書かれていました。

スポーツを通じてダイバーシティ&インクルージョンを推進するプログラムは、そのプログラム自体がどれだけ多様性を持った人々が集まれるかどうかが重要である。

至極当たり前なのことなのですが改めて突きつけられると逃げ場がなく追い込まれてしまった感覚になります。なぜなら、その状況を作ることが本当に難しいからです。本当に難しい。障がい者、性別、性的指向、国籍、人種、経済レベルの多様性、、、、1つの属性に特化して募集をかけると、ある程度の人数は集めることができますが、あらゆる人が当たり前に立ち寄れる場を作ることが本当に難しい。

私たちが実施しているプログラムでもそうです。どちらかと言えば潜在的に男性や男の子が馴染みやすいと思うスポーツや運動を活用しているため、ジェンダー・セクシュアリティを専門としている私としては、すぐに女の子は参加できているのかな?と気になっちゃうのです、、、例えば障がいを持っている子どもと持っていない子どものミックスの空間を作ろうと告知を頑張ると、無意識の内に、性別の多様性にまで気が回らなくなってしまいます。その逆も然りで、ジェンダーに気を配りすぎると障がい児童について気を回せていないこともあります。

S.C.P. Japanとして活動を始めていかに今出来上がっている社会は、多様な人々が混ざり合うことが難しいのかというのを経験しているところです。

そして私たちが、運動やスポーツを活用するからこそ、よりそのハードルを上げていることも確かかもしれません。そもそも、これまでスポーツから排除されてしまっている人達が大勢います。スポーツや運動に関連するプログラムを告知したり発信したりする際に、自分たち自身に無意識のバイアスがかかっている可能性があります。また、情報を受け取る皆さんの無意識のバイアスも考える必要があります。まずは選択肢を選択肢と思ってもらうための工夫が必要だなと常々思っています。

チラシに入れる写真の中で多様性が表せない時は、こんな風に少し強調するなどの工夫もしながら日々トライ&エラーを繰り返しているところです。(※しかしながら、写真に写っている年齢くらいの健常の男の子の参加希望はほぼなかったので、、、また別の意味で告知の難しさを感じました。。)

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多様性を求めて多角的に行動を振り返る。

プログラム自体の多様性を確保するためにどうしたらいいのか?について、現在進行形で絶賛模索中です。誰にとっての選択肢になっていて、誰を排除してしまっているのか?自分たちのアクションこそ批判的に考察をして(critical thinking)、トライ&エラーを繰り返さないといけないと思っています。

あまりに、誰もが来られる空間に固執しすぎて、誰も来られなくなってしまうこともあるかもしれません。同質性が高い空間の方が安心できるのも事実です。組織全体のプログラムの多様性は担保しつつも、なるべく多様な人達に来ていただけるプログラムにする時もあれば、1つの属性に特化するプログラムもあっていいのかもしれません。

スポーツや運動を全面に出さないプログラムも必要なのかもしれないとも最近考えます。もちろんコンテンツとしては入ってくると思いますが、多様な個性を持つ人たちを集めるために、スポーツや運動がそれを邪魔しているのであれば、本末転倒です。スポーツから入らない方が、スポーツの中の多様性も拡大するような気もしています。

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