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中東の歴史かんたんなまとめ XIII 中東は今後どうなるだろうか



中東史のつづきです。最終章になりますが中東の将来について書いてみます。こちらに書くことは自分の勉強のまとめであり、備忘録である。特に難しいことは書かないが、英語で勉強しているので、視点が欧米寄りになっている可能性があるが、勿論アラブに住んでいるしアラブ愛もありで、できるだけニュートラルな視点で書きたいと思う。サマリーを数分程度でまとめることで自分の勉強にもなり、読んで頂けた方に分かりやすく伝われば嬉しい。



将来の予想


中東の将来について今後20年間、中東はどのような傾向をたどり、それが世界の他の地域にとってどのような意味を持つのか。 中東は、社会的、人口学的に大きな変化を伴う岐路に立たされている。西側諸国の運命が中東の運命とこれまで以上に密接に絡み合っていることは間違いない。

今後20年間の出来事を守ろうとするのは間違いだ


もし1950年代や1960年代の誰かに将来のことを尋ねたら、彼らは中東がナショナリズムを強め、世俗主義化が進み、冷戦下ではアメリカやソビエト連邦の支配下に置かれると考えただろう。 その1、2世代後には、政治的イスラム教が台頭してくるだろうと多くの人が予想していただろう。だから、今後20年間の出来事を予測しても恐らく間違えた推測になりそうだ。


教育、平等世界最下位

フリーダムハウスの2012年版報告書によれば、中東は教育、男女平等、人権の面で一貫して世界最下位に近い。 一方、「アラブの春」は、権威主義政権が革命から安全ではないことを示している。 おそらく永久に。 しかし、慢性的な失業と機会不足に反対した「アラブの春」の抗議は、ここ数年の出来事ではなく、深く根付いていることがわかる。はるかに長期的なものなのだ。

国によって政治は違う

中東のさまざまな政権に住む人々にとってはどうなのか。 それは、どの国のことを話しているのかにもよるし、どの政府の構造について話しているのかにもよる。 中東には2つの権威主義国家がある。 共和制と君主制だ。シリア、アルジェリア、エジプト、イエメン、チュニジアなどの共和制は、ヨルダン・モロッコ・サウジアラビアなどのアラブ湾岸諸国を含む君主制よりも、今後20年で崩壊する可能性が高いという分析もある。

それはなぜか?中世に逆戻りしたような君主制の国よりも、共和制の国の方が人権が保障され、より先進的で発展した国だと思われがちだ。しかし、共和制では選挙が行われ、その選挙は一般的に不正選挙であったり、現職に有利な偏重選挙であったりするものの、少なくとも市民の意見を気にかけているように見せかけることで公平に見せているが実は違う。

共和制より君主制の方が実は市民を守れる


君主制国家は一個人または一族によって統治され、そのカルト的な個性は皮肉にも共和制国家が経験する多くの問題から彼らを守ることができる。

バーレーンやサウジアラビアのような豊かな国々が安定を維持できているのは、トーマス・フリードマンが言うように、国民を基本的に遵守させるためである。 先ほど、政府が自動車やガソリンなどの石油を大量に援助していること、また国民を維持するために政府が基本的な生活必需品に補助金を出している。 時間の経過に伴う彼らの変化は、暴力的な反乱というよりは、むしろゆっくりとした進化である可能性が高いだろう。

おわりに

自分がアラブ首長国連邦に住んでいて、上記に書かれた賄賂?とは呼ばないが、シェイクが市民に補助金を渡している件は知っている。どれくらいの額かは知らないが年間一人につき1千万くらい?十分に贅沢な生活ができる程度だろうか?市民に金銭の憂いがないよう統治しているが、結局彼らが育つ過程で躾や努力が育たない。、幼い頃から早起きするとか、勉強をする習慣がない。どうせ贅沢な暮らしができるのだから、誰も努力しない。怠け者しか育たない。どこに行っても、掃除やら労働を伴う仕事はすべて移民(インド人など)にやらせ、UAEの市民はカフェでダラダラしている。シェイクが市民にお金を渡す事で、一応国家の安定は保たれているようだが、これでいいのか?といつも思う。一方で、日本を含む、アメリカや欧州の、犯罪、貧富の格差の拡大、心はどんどんさもしくなり、SNSで熱狂的なセレブ潰しが加速し、一斉劣化していく自由主義国家よりはマシかもしれない。

変な締めになりましたが、これで中東についてのまとめは一旦終わりにします。また他の歴史についてもボチボチ書いていこうかと思います。

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