1999年の旅日記(11)〜香港で例の黒コゲ発見。空の安全を切に願う。
1999年の私がロンドンを出発して香港まで帰って来た。
キャセイパシフィック航空で香港経由でイギリスに行くのは、割と安定したルートだと思う。
安心と安定を保ちつつ、日本の航空会社の直行便に比べて格段に安い。
さらにトップシーズンを避けて、チケットの価格が安くなってから旅に出る。
この旅を最後に、キャセイパシフィック航空には乗っていない。
この次の時に大韓航空に乗ってみたら、乗り継ぎも楽だし、何よりも成田に行かず中部国際空港から飛べるのが良かった。
成田のようなバカ高い空港使用料も取られないし、空港自体がコンパクトなのでとても楽だった。
当時はまだ「冬のソナタ」がこの世に存在せず、韓国ブームは起きていない。
社員旅行の中年軍団と大量のキムチと一緒だった。
1999年9月3日(金)
ロンドンから乗った飛行機の中で目が覚めた。
ナナメ前の席に歩き始めたくらいのベイビーが乗っていて、風邪気味なのか時々ゲホゲホしている。
一晩中泣き続けていた。他の席の人がアドバイスしたり、あやしたり、親切な周りも頑張ったけど、泣き止むのは一瞬で、ずっと泣き叫んでいた。
私もすっかり寝不足。乗客の中にはイライラを露わにする人も。
ベイビーのお母さんも疲れてしまって、とうとう泣き叫ぶ我が子を眺める・・・という事になってしまった。
朝食を食べたら、隣の隣の席の人が「ガムはどうだい?」と言ってガムをくれた。並ばないと入れないくらい、いつもトイレが混んでいる。空席もあるくらいなのに。
ゆっくりトイレに入ることも出来ないまま、香港に運ばれてきた。
フツーに香港に着陸できて、本当に嬉しい。
8月22日にマニラに行くことになってしまったチャイナ航空の事故の黒コゲ発見!
すごく大きい。
想像以上。
ここは窓から海が見えていたと思ったら、突然着地してるから恐ろしい。
香港で乗り換えの待ち時間の間、免税店をフラフラと見てみた。
ブランド品がいっぱいあるけど、私はあまり詳しくないので、見ても欲しくはならない。毛沢東腕時計が欲しかったけど、空港から出ないと買えなかったので諦めた。
が、しかし、ちょっと見ているとすぐに店員さんが寄ってきて、日本語で話しかけてくる。
「ヤスイヨ、ヤスイヨ。」「口紅を5本買え。」
この感じはどこかで覚えがある・・・と思ったらマニラだ。
ロンドンから香港までの飛行機はパーソナルTVでゲームが出来て、遊んでいて楽しかったけど、香港から日本までの飛行機はTVしかないのでつまらない。
ヘッドホンでいろんなチャンネルの音楽を聴いてみたら、たまたまサン・サーンスのロンドカプリチオーソが流れていたので、そのチャンネルをずっと聴いている事にした。
ディナーが済んで機内が暗くなり、しばしおやすみタイム。
時差があるのでランチはないのだ。
おやすみタイムといっても時刻は18:00
なんだか寝てばっかりだ。
国際空港とは思えないような昔の香港空港も懐かしい。
今の人は信じられないと思うけど、あちこちに灰皿があり、床もゴミが落ちていたり汚れていたり、空港というよりはダウンタウン。
飛行機の搭乗口までバスで行ってタラップを登ったこともあったような・・・。
空港のバスは、本当にこれで合っているんだろうか・・・と不安にさせられる。
次回「トラブルトラブル、またトラブル」の巻
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