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映画『ラストマイル』〜若干のネタバレと館内停電トラブル付き

映画『ラストマイル』公開2日目。
帰省中の大学生女子と2人で早速観に行った。


感想から言うと、すごく良かった。
いつもながら何も前情報を入れずに行って、満島ひかりがどういう役なのかも知らずに見始めたけど、それはひょっとしたら正解だったかも。
いつもは1人で映画に行くことがほとんどで、見終わった感想は1人で噛み締めるか、noteに書くか、くらいしか無いのだけど、ラストマイルは人と一緒に行って良かった、と思った。
感想を言いたくなる。


映画に出てくる巨大な倉庫のベルトコンベアーを見ていたら、つい最近もポチッとした買い物がなんだか罪悪感さえ覚えてしまう。
ポチッした商品が届いた時、私は嬉しくてリビングでリズム感ゼロのダンスを踊って滑って転倒し、あわや怪我寸前だった。
利便性を兼ね備えた消費者の楽しみや喜び。
世界中の欲しいものは大抵手に入る。
皮肉な物流の闇。
物流が闇なのではなくて、使う人間の打算が生み出す闇。

「ラストワンマイル」の社会問題を提起した映画だと感じたけど、エンターテイメントとしてしっかり確立している。
伏線が次々と回収されていき、面白かったね、もう一回観ようかな、という気にさせられた。


私は引きが強いのか、行く先々でトラブルに遭うことが多いのだけど、映画ではあまりそういう体験はなかった。
しかし、今回は珍しく映画の上映中に映画が止まる、というハプニング付きだった。
主人公の満島ひかりがおもちゃの箱を開けようとした瞬間、爆弾のスイッチが起動する、のシーンの少し後。
映像が一瞬フリーズ、そういう演出かなと思っていると、スクリーンは真っ黒でうんともすんとも。
客の誰かが出ていくシルエットが見えたので、スタッフに連絡に行ったのかも。

しばらくして、スタッフの方が「申し訳ありません。」と出てきて、さらにしばし待ったのち、映画は復活した。
スタッフはタブレットを持って、「映画がストップした5分くらい前から始めます、この辺でいいですか?」となんだか家でテレビ見てるみたいだなぁ、なんて思ってしまった。
外では雷が多発していたし、なんとなく停電?と思ったので、これは仕方がないと、それ以上何も思わなかった。
あちらこちらでトラブルに巻き込まれ慣れている私としては、なんの被害もないレベルなら幸運くらいのものだ。

諸々を差し引いても満足としか言いようがない。






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