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文学的で抒情的な岳都「松本」で楽しいサーカス(工芸の5月)

毎年恒例の松本クラフトフェア『工芸の5月』に合わせて、市内では様々なイベントが開催されていた。我が家の住人が、信毎メディアガーデンで行われる『5月の宵祭り』に出演するサーカスが見たい!と言い出した。

この日は土曜日だったが、我が家の住人は、朝から夜18時まで模試という高3ならではのスケジュールが組まれていた。
「模試終わりにサーカスを見るんだ!絶対見るんだ!」
日頃、何があってもこんな強い意志は見たことがないのに、ホントに珍しい。


模試のタイムテーブルが少し押してしまい、開演ギリギリになって信毎メディアガーデンに到着。これで間に合わなかったら学校に火でもつけそうなので、間に合って本当によかった。
日が暮れてきた屋外で見るサーカスは、笑いあり感嘆の拍手あり、それでいて抒情的にも思えてしまう旅に出た夜のような不思議な感覚だった。


イッカデサーカスは、多分だけど一家でサーカスの意味だと思う。
屋外では風があるので、ジャグリング系の演目は難しそうだと思った。


様々なパフォーマンスで、会場は結構な人混みになっていた。


夢中で見入る模試終わりの我が家の住人。
リュックにつけたタコのポーチには、たこと書いてある。


サーカスの広場では、箒の作家さんや竹細工の作家さんも。
会場のテントも工芸の逸品であるらしい。

松本は昔から工芸が好きな人が多く集まっていた。
サイトウキネンや中村座の歌舞伎はすでに有名だけど、それ以外にも音楽や演劇などかなり盛んで、日本と言わず世界中から人が集まっている。
私も学生時代には、初めから終わりまで何一つ理解できなかったマニアックな演劇を見に行ったりした。



夕暮れの中町

私は一人で歩いて中町を通って行った。
日暮れ前の中町はちょうど良い空の色。街灯が光って良い仕事をしているなあ、と思う。帰り道はもうすっかり日が暮れて、街灯以外は真っ暗だった。


中町の街灯は風景に馴染んでいて割と好き。


公演終わりに投げ銭を!と帽子を出されたものの、住人を迎えに行きがてらだったので、細かいお金しか持っておらず、仕方ないのでゴメンゴメンと謝りながら、財布ごとひっくり返して有り金全部入れてきた。500円くらいか。

何万円も持っていて500円ではなく、500円持っていて500円置いてきたのだから、一応全財産の価値ということでご了承いただきたく・・・。


イッカデサーカスは12月にも公演があるようなので、また行こうと思っている。

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