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お嬢さまと小市民の方々との違いとはいかなるものでございましょうか
ごきげんよう。もしもあなたさまがご自分の小市民的な御振る舞いに嫌気がさしておいででしたら、ぜひこちらのご本をお勧めいたします。即席でお嬢さまことばが学べますことよ。
こちらのご本は1995年の発刊以来ベストセラーとなりまして何度も改訂版が出版されたものであることはご存知でしょう。通常の啓発本とは異なり、ユーモアを交えた丁寧なご指南書に、多くの「即席お嬢さま」がお生まれになったことと存じます。
ユーモアと申し上げましたのは、ここでは小市民の方々がともすれば発してしまうお言葉を指して「それではお里が知れてしまいます」などのたしなめがあることでございます。
さらにお嬢さま言葉は自信を持ってお使いになることを勧めていることでございましょう。その場に同席されたお友達を指して、『どうせ相手もお嬢さまではないのですから』と鋭いご指摘がございます。
恐れ入ります
「すみません」はお嬢さまの禁句でございます。代わりに「恐れ入ります」とおっしゃってください。その時頭をペコペコ下げてはお嬢さまらしからぬ態度になってしまいます。凛として背筋を伸ばしたまま、せいぜい小首を傾げる程度の会釈が似合うかと存じます。お嬢さまらしい愛らしさを演出なさってくださいますよう。
「恐れ入ります」は、無意識のうちに使いがちな、「どうも」や「すみません」の代わりにもなります。
誰かの家におじゃましたとき、座るよう勧められたとき、お茶を出されたとき・・・いかなるときも「恐れ入ります」で華麗に対応していけるのです。
会話中、「すみません」を連発されますかわりに、「恐れ入ります」に置き換えられるだけで、見違えるほど上品な言葉遣いになりますことをどうぞ覚えおきくださいませ。
またお嬢様には人を貶すようなお言葉も禁句でございましょう。
「耳障りなことばの言い換え」をマスターいたしましょう。
お嬢さまたるもの
否定的なことに対しては、ご自分の本音はおっしゃらないのが、お嬢さまでございます。
「いばっている人」は、「自信がおありな人」。「無礼な人」は、「はっきりしていらっしゃる人」。「ケチ」は、「贅沢なことがお嫌い」、「合理的なことに徹していらっしゃる」。「太っている人」は、「ふくよかでいらっしゃる」。「貧相な人」は、「お目立ちになる方ではいらっしゃらない方」「うるさい人」は、「いつもお元気そうで」。「趣味が悪い」は、「個性的な装いをなさる方」、「お地味な(お派手な)ご趣味でいらして」。「頭が悪い」は、「のんびりしていらっしゃる」。「(食べ物が)まずい」ときは、「みなさま、お残しになっていたわ」。このように言い換えてお話しになるのが無難でございましょう。
また逆にお嬢さまがこのような言葉をおっしゃりました場合には、本当の意味を素早く察知されますように。
例えば、「自身がおありで、合理的なことに徹していらっしゃる方ですね。いつもお元気で、個性的な装いをなさいますね」
などと言われても、まさかの鵜呑みにはなさいませんように。
緩慢の術、沈黙とほほえみの術
お嬢さまは常にゆっくりとお話しになります。さらに語尾まできちんと発音されることをお勧めいたします。通常でしたら「地が出てしまう」おっしゃり方でも、ゆっくりとお話しされることで
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ゆっくりと間をとって
ゆっくりとお話しされて、さらにゆっくりとした間をとって遊ばせますように。
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本書の内容は、とにかく上品でエレガントなお嬢さま言葉の解説でございます。
「気品」と「意識」を持った「お嬢さま」を目指してみるのも、よろしいかと思われますわよ。
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