不倫は文化か?
一人の相手にすべてを求めるのは無理。そんなわかり切ったことを理由に、だから不倫する、という理屈は成り立つのか。不倫歴4年の独身女が考えた「守るべき不倫の5カ条」という記事を読んだ時、違和感を覚えた。
著者は軽快な文体で自らの4年腰の不倫について語っている。文章がうまいだけに赤裸々だ。
不倫がいいとか悪いとかの問題ではなく、人を「格下」呼ばわりする人の「格」を疑う。
さらに著者は言う。
人の価値観はそれぞれなので、わたくしごときが口を挟む筋合いはないが、個人的には、他に誰かがいるのに、わたしと不倫をするような相手は好みではない。好きになれないと思う。
出張で超滞在しいてるエジプトでは、ムスリムにとっての不倫はご法度だ。男は4人まで結婚できるとされているが、まずそんな男はほとんどいない。妻たちを性的、経済的に平等に扱うことが条件となっているので、複数の妻たちと同じように向き合うことができなければその資格はない。
平等に人を愛するのって難しいことだし、動物と違って人間は明日の予測やあらぬ疑惑を持つので、嫉妬の念に苦しむか、あるいは他の誰かを苦しみに貶めることが多い。
そんなわけで、不倫には反対だ。
ちなみに不倫は英語でアフェアー(Affair)という。
事件、や出来事という意味で、You're having an affair, aren't you?(あなた浮気してるでしょ?)のように使う。
倫理を否定する「不倫」よりはアフェアーの方が、遊びっぽい軽い感じがして、個人的にはこちらの呼び方の方がよい(でも浮気はしないけど)。
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