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ヨーロッパ文化教養講座(2006年アメリカ映画「ディパーテッド」鑑賞記)

2024/03/21
2007年第79回アカデミー賞作品賞。クライム物は苦手なので、今まで観たことはなかったが、大好きなストーンズの「ギミー・シェルター」が流れて、見始めると話の展開が早くあっという間に終わってしまった。

巨匠マーティン・スコセッシが2002年製作の大ヒット香港映画「インファナル・アフェア」をリメイクしたクライムサスペンス。
レオナルド・ディカプリオマット・デイモンジャック・ニコルソンマーク・ウォールバーグら豪華キャストが集結し、犯罪組織に潜入した警察官と警察に潜入したギャングの戦いを描く。

2007年・第79回アカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門を受賞した。貧困と犯罪が渦巻く街ボストン。

犯罪者の一族に生まれたビリーは、自らの生い立ちと決別するべく警察官を目指す。
一方、マフィアのボス・コステロの腹心として育てられたコリンは、コステロの内通者となるため警察へ送り込まれる。

警察学校を優秀な成績で卒業したビリーはマフィアへの潜入捜査を命じられ、コステロに接近。コリンはエリート警察官として最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに知らせ続けるが……。

2006年製作/152分/R15+/アメリカ
原題:The Departed
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2007年1月20日

映画.com

コメントと感想:

1.マフィアものと言えば何と言っても「ゴッド・ファーザー」。
違いは、ゴッド・ファーザーはマフィアを家業とする家族内の人間物語だが、この作品はほぼ純粋なクライム・サスペンス。

2.マフィアの大物コステロ(演 ジャック・ニコルソン)から援助を受けて優秀な警察官になったコリン(演 マット・デイモン)とコステロの腹心となった警察官のビリー(演 レオナルド・ディカプリオ)が接触しそうですれ違うという、心臓に悪いシーンが終盤まで続く。

ディカプリオもマット・デイモンもさすがの演技だが、やはり、ジャック・ニコルソンの存在感にはまだまだ及ばないと思った。

あまりにも男臭いので、精神科医のマドリン(演 ヴェラ・ファーミガ)をコリンの同棲相手にしたり、ビリーと肉体関係を持たせたりというシーンがあるが、あまり有効なシーンとは思えなかった。

3.原作の香港映画も観ていないので、マーティン・スコセッシ監督が何処をどういじったかは解らないが、結末が少し乱暴であっさりしすぎているように思った。

4.小生としては、同じ年に歌曲賞を取った「ドリームガールズ」なら、また観たいと思うが、この作品は見ると自分の体も痛くなるのでもう観ないだろう。

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