ヨーロッパ文化教養講座(2006年アメリカ映画「ディパーテッド」鑑賞記)
2024/03/21
2007年第79回アカデミー賞作品賞。クライム物は苦手なので、今まで観たことはなかったが、大好きなストーンズの「ギミー・シェルター」が流れて、見始めると話の展開が早くあっという間に終わってしまった。
コメントと感想:
1.マフィアものと言えば何と言っても「ゴッド・ファーザー」。
違いは、ゴッド・ファーザーはマフィアを家業とする家族内の人間物語だが、この作品はほぼ純粋なクライム・サスペンス。
2.マフィアの大物コステロ(演 ジャック・ニコルソン)から援助を受けて優秀な警察官になったコリン(演 マット・デイモン)とコステロの腹心となった警察官のビリー(演 レオナルド・ディカプリオ)が接触しそうですれ違うという、心臓に悪いシーンが終盤まで続く。
ディカプリオもマット・デイモンもさすがの演技だが、やはり、ジャック・ニコルソンの存在感にはまだまだ及ばないと思った。
あまりにも男臭いので、精神科医のマドリン(演 ヴェラ・ファーミガ)をコリンの同棲相手にしたり、ビリーと肉体関係を持たせたりというシーンがあるが、あまり有効なシーンとは思えなかった。
3.原作の香港映画も観ていないので、マーティン・スコセッシ監督が何処をどういじったかは解らないが、結末が少し乱暴であっさりしすぎているように思った。
4.小生としては、同じ年に歌曲賞を取った「ドリームガールズ」なら、また観たいと思うが、この作品は見ると自分の体も痛くなるのでもう観ないだろう。