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ヨーロッパ文化教養講座(おとなのEテレ タイムマシン マウリツィオ・ポリーニ)
2024/04/08
2024年3月23日に82歳で亡くなった、巨匠マウリツィオ・ポリーニ氏の36歳の時の演奏を観た。
N響 第748回定期公演 1978年4月14日 NHKホール
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
管弦楽:NHK交響楽団
指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ
曲名:ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ポリーニ氏は、1960年のショパンコンクールで第1位を勝ち取った。
その後、修行のため?、10年ほど世間には出てこず、1970年頃から本格的にコンサートを開始したそうだ。
小生は、ポリーニ氏の全盛期はほとんど知らない。あまりにも絶賛されると、聴きに行きたくなくなるという、小生の悪い性格のせいかもしれない。
唯一、2012年にサントリーホールのベートーヴェン、ピアノソナタ後期3曲(30,31,32番) のリサイタルの切符が当日まで残っていたので、70歳のポリーニ氏の演奏を生で聴くことができた。残念ながら、当日は体調が悪かったのかも知れないが、指が回らず、とても失望した演奏だった。
その後、NHKで同じプログラムを観たときは、さすがに楽譜通りには弾いていたが、小生の耳には、曲を味わって感情を込めて弾いているというより、機械的に弾いているとしか感じられなかった。
ポリーニ氏の高い評価は、多分、このN響の演奏が放送が収録されたころからの壮年期の演奏が多くの人に感銘を与えたからだろう。
ブラームスのピアノ協奏曲1番は、全体的に重たく冗長な感じがして、あまり良い演奏に出会ったことはない(というより、小生の好みではないのだろう)
ただ、1978年のこの演奏会も録音の古さは少々感じたが、バランス良くミキシングされていて、ポリーニ氏のダイナミックなピアノ演奏も良く録音されていた。
また、N響もメンバーは入れ替わっていても、マロさんが言うところの「N響のドイツ後期ロマン派の音」らしいドッシリとした音を感じた。