ヨーロッパ文化教養講座(ミュージカル「のだめカンタービレ」10月29日(日) 13:00東京千穐楽公演 配信 鑑賞記)
2023/11/05
チケット発売40秒で売り切れたという、のだめカンタービレの千穐楽公演のアーカイブ公演を観た。
小生も、日程が会う何回かの公演チケットの抽選に全て敗れたので、生でなくても、観られることができ、現代のテクノロジーには感謝している。
年甲斐もなく、上野樹里は、今でも一推しの女優である。良い女優だなと思ったのは、2006年公開の「虹の女神」からだと思う。
それから、彼女が出演した映画やドラマは、ほとんど観ているが、クラシック音楽ファンとしては、やはり、「のだめカンタービレ」は外すことができない。
今回、上野樹里が舞台もミュージカルも初めてだということで、果たして、どんな作品になるのかと興味津々だった。
主要キャストは、ホームページによると下記のとおりで、上野樹里と竹中直人が、ドラマ版から17年ぶりに同じ役で登場。
なお、( )は、役者の実年齢。
ハリセン教師こと、江藤先生の役をした、なだぎ武は、パリ編のルー・マルレ・オーケストラの事務局員テオの役をしたそうだ。
野田 恵:上野樹里(37才)
千秋真一:三浦宏規(24才)
峰龍太郎:有澤樟太郎(28才)
三木清良:仙名彩世(34才)
奥山真澄:内藤大希(35才)
黒木泰則:竹内將人(28才)
江藤耕造:なだぎ武(53才)
フランツ・フォン・シュトレーゼマン:竹中直人(67才)
コメントと感想:
1.千秋先輩の役をした三浦宏規は初めて観たが、歌はともかく、踊りはキレキレ、玉木宏の千秋先輩の雰囲気を良く出していた。
2.上野樹里は、舞台の最初から最後まで、完全に「のだめ」だった。
さすがに、歌は素人だが、ピアノを弾くスタイルも良く、実際の年の差を超えて、三浦宏規君と波長が合っていた。
なお、ピアノの音源は、エンドロールに、阪田知樹君、亀井聖矢君の名前があった。
3.竹中直人の存在感は凄くて、彼がいなければ、この舞台の成功も無かったであろう。
4.バックのオーケストラも人数は多くないが、いい音を出していた。
5.各登場人物の歌唱力の差があったので、時々違和感があった。
また、全体的に、音程が微妙にずれて(低い?)いる感じだった。
6.内容は、完全にドラマ版(ということは原作コミック)をなぞっているので、最初から登場人物のキャラクターが完全にわかった。
わかりやすい反面、新鮮味に欠けたかもしれない。
7.いずれにしても、パリ編のミュージカル版も是非観たいと思った。