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名詞の不可算・可算(単数・複数)④-5:助数詞&単位5(特殊な数2)

副題:可算不可算の理想と現実(英文法の理想と現実)

名詞の不可算・可算(単数・複数)[UC(SP)]の深掘り版16

今回も、不可算・可算(単数・複数)個別項目「助数詞&単位」の続き。英語の特殊な数と、それを使った特殊な数え方をさらに深掘りしてみます。

この記事に対するコメントは不要です。ご質問はUNIPAのQ&Aからお願いします。

これまでの「④助数詞&単位」記事の検証内容復習
❶ 助数詞(原則、数える)と単位(原則、はかる)の違い
 モノの数え方を科学英語の視点を加えて整理:数えるはかるの違い
❷ 主語と動詞の単複一致問題(be動詞現在形は単数isか複数areか?)
 数の一致を改めて考察する必要があるのが英語(学習者にとって難易度Up)
 単複変化する可算名詞は、本当に全て数えている?
 学術英語や学校英語の一部でも指摘されている問題
 英語は全ての具象物・抽象概念数えられる数えられないの2つに分類
 これで本当に整理は十分??
❺ これまでの学術英語や学校英語における「助数詞&単位」の取り扱いを整理
 主に物質名詞(形・容器・単位)としてまとめて説明
 「距離・時間・金額」を特にピックアップして説明
❻ 英語における数の扱いを整理
 ① 10進数(10進法):数字・数え方の基本、学術的には「基数詞」
 ② 12進数(12進法):dozen, gross
 ③ その他:score

今回の④-5検証内容
❶ 英語の特殊な数表現と数え方
 文法的な境界がかなり曖昧:pair, couple, etc.
❷ 数字か助数詞(単位)か形容詞(句)か?(再)
 ※一部には学校英語や学術英語では扱われない視点も含まれていますが、「実用科学英語」と命名した意図が伝わるような内容になっていれば幸いです。

復習問題1(⑥-3:pair複数形1)双子の場合
以下の表現は文法的にアリかナシか? アリなら人数は何人(1人か2人か4人か)?
それとも、使わないほうが良い表現?(twin[双子]人数問題)
① "a twin"
② "two twins"
③ "a pair of twins"
④ "a set of twins"
⑤ "two pairs of twins"
⑥ "two sets of twins"
 ※pair複数形の深堀り:結局pairの数はいくつ?(ネイティブも解釈に個人差?)
 ※日本語の助数詞の英語版という見方で整理してみると少しは分かりやすくなるはずですが、それでも現行の英文法の中では整理が不十分 (なにしろ、特殊な数え方なので)。

問題1三つ子の場合(さらに特殊なケース)
以下の表現は文法的にアリかナシか? アリなら人数は何人?
それとも、使わないほうが良い表現?(triplet[三つ子]人数問題)
① "a triplet"
② "two triplets"
③ "three triplets"
④ "a trio of triplets"
⑤ "a set of triplets"
⑥ "three trios of triplets"
⑦ "three sets of triplets"
 ※四つ子五つ子、、、については各自で検証

問題2:数の「」を表す(はずの)表現1
① twoと"a pair of" は置換可能? 可能なら、どの程度?
 (完全に置換可能? ダメな例があれば列挙)
② twoと"a couple of" は置換可能? 可能なら、どの程度?
 (完全に置換可能? ダメな例があれば列挙)

問題3:数の「」を表す(はずの)表現2
以下の表現は文法的にアリかナシか? アリなら意味(数)はいくつ?
それとも、使わないほうが良い表現?(結局、coupleの数はいくつ?)
① 単数形"a pair (of) [名詞]"
② 単数形"a couple (of) [名詞]"
③ 複数形"pairs of [名詞]"
④ 複数形"couples of [名詞]"
 ※pairとcoupleの違い(考えてみれば不思議な現象)

問題4基数詞を使わない数表現
① 1, 2, 3, 4,,,の非数字表現を思いつく限り列挙
 (要は、one, two, three,,,以外の数表現、ヒントは音楽と化学など)
② その中で実際に数を表す表現例を思いつく限り列挙(ヒントは記事中に既出)

さて、今回の英語の数字の深堀り、これも「不可算可算の理想と現実」問題の一部で、考えるべきポイントは「どう数えるのか?」に加えて、「正確か概数か」「本当のところは数はいくつ?」。さらに言えば、英語で数を表す方法の多様性問題(と呼ぶべきか、カオス問題と呼ぶべきか)、英語の「数字か助数詞(単位)か形容詞句か」問題、ご理解いただけたでしょうか。

いわゆる学校英語や学術英語で整理しきれていない部分を考えてもらうための教材、英語の「名詞の不可算・可算(単数・複数)の理想と現実」問題が少しでも伝われば幸いです。

授業ではちゃんと解説しますが、一般公開はここまで。あちこちにヒントを散りばめてあるので、非受講生の方は辞書を引いたり自分で調べたりして考察してみてください。

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