【逆効果になるご褒美とは…】
今年、僕が教えている生徒が全国3位になったが、この効果がかなり影響していると考えている
自立性を高めるために、ご褒美を与える人は多くいるが適切なご褒美状況でなければ、相手はたちまちモチベーションを失う
単純に「ご褒美あげればモチベーション上がるだろ」「給料あげれば真面目に働くだろ」と短絡的な思考では、失敗することが多い
確かに、相手がお金を兎に角求めていて、短期的に相手のモチベーションを[低レベル]でもいいから上げたいなら、目の前のニンジン戦法でもいいかもしれない
しかし
[スキルレベルを上げて欲しい][長期的(1週間以上)にモチベーションを高めてもらいたい][好奇心を持ってほしい][創造性を高めてほしい]などには逆効果になる
自分に置き換えてみてほしい
「給料上げるから創造性高めて!」って上から言われても
一瞬は給料上がって嬉しくても、創造力が上がるはずもない
自立性が高まる事で
内発的動機づけが高まり、「あーしたら良くなると思う」「こうした方がより丁寧な仕事ができる」「こっちのが効率的じゃない?」と思いつく
また
もともとモチベーションのある人には、自ら好奇心に合わせてモチベーションを高めているため、[管理する]ことはぜっったいにやってはいけない
“それほど内発的動機づけはデリケートな生き物である”
心理学者リチャード・ニスベット氏の研究では
3歳から5歳の未就学児にペンを与え(実際にはおもちゃも同時に与えている)、遊ぶ回数と時間を計測した
そしてペンで上手に絵が描けたらご褒美をあげた
すると、ご褒美を貰った子供たちは長時間絵を描いていた
数週間後、前回ご褒美を与えた子供は、ご褒美が無いと全く絵を描かなくなった
つまりこれは、[ご褒美を与えた事で「絵を描く」という内発的動機づけが全く無くなってしまった]ということ
ただし、全ての報酬がモチベーションに影響する訳ではなく
[予定外の報酬(ランダム性など)]は悪影響がない
また、純粋に言葉で「すごいね!」「よく頑張った!」など褒めるのも悪影響が無いのがわかっている
[内発的動機づけ低下報酬]で覚えておきたいのは
[脅威、監視、時間的制約]である
※参考文献