【スマホ中毒はなぜ起きるのか?:不確かさと習慣】
《スマホ中毒》
と聞いて、「あ!それ私だ」と感じる人も多いと思います
これはなぜ起きるのか?
その原因の一つが、スマホを使う時間帯
多くの人が朝起きると真っ先にスマホをチェックします
ベッドから出るより先に、目覚めた瞬間からスマホを手に取る
これはアラームをスマホで済ませてしまっている人は特に多い
(※僕はアラームは使わなくても起きれる派なんですが、必要な時はスマートウォッチでアラームしてます)
そんな人は、時間を戻して昨晩の寝る直前にもスマホを触っていたりしている
日中も退屈に負けてスマホをチェックする
手持ち無沙汰になったら直ぐスマホに手が伸びてしまう……
ここで、これまでの記事で話してきた“習慣化の報酬”の観点から、「スマホを確認する報酬とは何か」を考えてみると
時折現れる、興味を引くLINEやテキスト、SNSの投稿などが考えられる
ほとんどの情報は無意味で時間の無駄でしか無いが、役に立つ情報や好奇心をそそられるやり取りが“たまに”見つかるたび、それらが報酬となってしまう
そのたまに現れる情報のために、人は繰り返しチェックしてしまうそうだ
不確かな報酬の効果については、動物研究が行われている
※参考文献
これはレバーを押してからランダムの時間差でエサが出てくるマシンを使ったマウス実験で、9秒でエサが出ることもあれば30秒かかる場合もある
このように間欠的に発生する報酬は自然界にも存在していて、蜂が花粉を採ってから次に同じ花から花粉を貰うのに直ぐ貰えたり、少し時間がかかる事もある
動物が生きるために必要な雨もランダムである
この研究では、ランダムで報酬がある状況に置かれたマウスは“エサが出でこなくなっても、何度もレバーを押すようになった”事が確認された
マウスには結局、エサが実際に出てくるかが理解できず、「あれ?なんでエサ出てこないんだ?!」と言っているかのようにひたすらレバーを押し続けていたそうだ
つまり、マウスは理解できない範囲の報酬のランダム性には、“報酬”というものが頭にチラつきながら“習慣的にレバーを押す”という行為が強く認識されていった
面白いのが
報酬を全く無くしても、「いつかエサが出てくるんじゃないか?!」と思っているかのように、ひたすらレバーを押し続ける
マウス実験なので100%人に当てまはまるとは言えないが、これは人の習慣化ととても似ていて、一度何かいい経験をするとジムだろうと、仕事だろうとやり続けることが可能となってくる