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【オーガニックコスメもリスクを理解した上で買わないと後悔する】

妻とコスメ売り場に行ったりするのですが「オーガニック」という言葉を売り文句にしている商品をチラホラ見かけます


(⚠️下記の内容は、夫婦仲のため聞かれない限りは言っていません…論破もされるので)


今回は経営やマーケティングが専門の僕にとって、面白いなぁ思い書こうと思いました



添加物や化学薬品に敏感になるのは、とても良いことだと思うのですが、だからといってオーガニックが全て良い訳では無いんですよね


商品だけでなく、宗教や政治などのマーケティングでよく「対比」や「敵対意識・仲間意識」などはよく使われますが、今回はオーガニックのメリット・デメリットを認識してもらった上で、「自身に合ったものを選んでもらいたい」という事を伝えられたらと思っています


まず
《オーガニックコスメの利点》

自然由来の成分
オーガニックコスメは、合成化学物質を含まず、植物由来の成分を使用しています
これにより、肌に優しく、長期的に使用しても健康に悪影響を及ぼすリスクが低いとされています

※参考文献

※参考文献


環境への配慮
オーガニックコスメは、製造過程での環境への負荷を軽減することを目的としていて、持続可能な方法で生産されています
これにより消費者は環境保護に貢献しているという意識を持つことができます

※参考文献

https://www.preprints.org/manuscript/202005.0374/v1


健康意識の高まり
消費者の健康意識が高まる中で、オーガニックコスメの需要がかなり増加しています
多くの研究が、オーガニック製品が健康に良い影響を与える可能性があることを示唆しています

※参考文献

https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=3862925

※参考文献



《懸念点》

価格とアクセス
オーガニックコスメは一般的に高価であるため、すべての消費者が手に入れやすいわけではありません
このため、経済的な理由からオーガニック製品を選べない人も多いです

※参考文献

※参考文献


ラベリングの不明瞭さ
オーガニック製品のラベルが不明瞭であることが多く、消費者が本当に安全で効果的な製品を選ぶのが難しい場合があります
正確な情報が提供されていないと、消費者は誤った選択をする可能性があります

※参考文献



そして一番問題なのがコレ…

個人差
オーガニックコスメが全ての人に合うわけではなく
、特定の成分にアレルギーがある人や、敏感肌の人には、オーガニック成分でも反応を引き起こす可能性があります

※参考文献

※参考文献


「そりゃどんなコスメでも食品でも同じだろ!」
と言いたくなるところなんですが…

オーガニックコスメに含まれるアレルギー物質については、いくつかの重要なポイントが3つあります


香料
多くのオーガニックコスメには天然由来の香料が使用されていますが、これらの香料もアレルギー反応を引き起こす可能性があります
特に、ラベンダーやローズマリーなどの植物由来の香料は、敏感肌の人にとって問題となることがあります

※参考文献

※参考文献


エッセンシャルオイル
オーガニック製品に多く含まれるエッセンシャルオイルもアレルゲンとなることがあります
例えば、ティーツリーオイルやペパーミントオイルなど

※参考文献

※参考文献


保存料
一部のオーガニックコスメでは、合成保存料の代わりに天然の保存料が使用されますが、これらもアレルギーの原因となることがあります
特に、シトラス系の成分はアレルギーを引き起こすことが知られています

※参考文献

※参考文献

https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15287394.2020.1780174


懸念点最後に

規制とラベリング問題があります

オーガニックコスメは、アレルギー物質に関する厳しい規制が設けられています
例えば、EUでは、特定のアレルゲン成分が0.01%以上含まれている場合、ラベルに明記することが義務付けられています
これにより、消費者は自分のアレルギーに合った製品を選びやすくなっています


ここで「日本の場合?」という疑問があると思うんですが…

日本におけるコスメのアレルゲン成分に関する規制は、EUのように明確に定められているわけではありませんが、一定の基準が存在します


《現在の日本のコスメにおけるアレルゲン表示について3つにまとめてみました》

化粧品の表示基準
日本では、化粧品の成分表示は「化粧品の表示に関する公正競争規約」に基づいて行われています
この規約では、成分を全て表示することが求められていますが、特定のアレルゲン成分についての明示的な規制はありません

※参考文献

※参考文献

※参考文献


アレルギー物質の情報提供
日本では、アレルギーを引き起こす可能性のある成分について、製品のパッケージや説明書に記載することが推奨されていますが、義務ではありません
消費者がアレルギーを持つ成分を避けるための情報提供が重要視されていますが、EUのように0.01%以上の成分を明記する義務はありません

※参考文献

※参考文献

※参考文献

※参考文献


安全性の確保
日本の化粧品は、薬事法に基づいて安全性が確保されています
製品が市場に出る前に、成分の安全性が評価されるため、消費者は一定の安全性が保証されていますが、アレルゲンに関する具体的な表示義務は弱いのが現状です




つまり、オーガニックコスメには、天然由来の成分が多く含まれていますが、それでもアレルギー物質が存在する可能性があります

香料やエッセンシャルオイル、保存料などが主なアレルゲンとなることがあるため、製品の成分表示をよく確認し、自分のアレルギーに注意を払うことが重要です
特に敏感肌の方は、パッチテストを行うことをお勧めします

趣味レベルの僕でも気になる抜け穴なので、これを仕事にしている人は、上手く使ってくる事を頭に入れておく必要があるかと思います


「自然由来」「オーガニック」という言葉は、確かに購入する上で簡単な判断基準になります
しかし、そもそもそういう商品を選ぶ客層は「皮膚が弱い」「アレルギー体質」である可能性が高いと思うので、それに加えて「自然物質のアレルギー」(花粉症もその一つ)や、研究開発が大変で高価商品なので、自分の生活の「経済的バランス」を考えて購入したらいいのかなと思います

(最初に言いましたが、ここまで嫁には話していません…)

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