【人が選ぶ物を当てられる:トンネルビジョンと認知バイアス】
MBAに通う人々を対象に、トンネルビジョン(何かを予想して物事を見たとき、トンネルの中から外の 世界を覗くように視野が限られ、その認知に歪みが生じること)の研究が行われた
※参考文献
sciencedirect.com/science/articl…
これは、新作ノートパソコンの発表を控えたコンピューター企業で働いていると想定した実験で、彼らに判断材料とするプロトコルタイプを最初に渡し、別に3種類(実際には全く同じスペック)と比較して欲しいと頼んだ
すると
参加者の50%が、“最初に提示したプロトコルタイプを最高”と評価し、その後の会社役員会でも“これが選ばれるだろう”と、他人の意思すら勝手に捻じ曲げていた
実際には全く同じスペックなので、プロトコルタイプを合わせて4つのノートパソコンが選ばれる確率は25%のはず…
なのにどうしてこんなバイアスが生まれたのか追加調査をすると、
“他の3種類を見せる前に、プロトコルタイプについて考える時間を増やせば増やすほど、プロトコルタイプを好む気持ちが高まる”事が確認された
いかにもトンネルビジョンという感じではあるが、特にこの手の仕事柄起きやすい
なにかの意思決定には、それなりの時間とエネルギーが必要となる
特にMBAに通うような、管理職やリーダーは、常に素早く決定を下さなければならない
そんなときに、プロトコルタイプをじっくり観察した日には、プロトコルタイプの情報が有利に働いてしまう
ここで、「過去に、最後に選んだものを一番いい!」と選ぶ研究なかった?と思われるかもしれない
※過去記事
これは、上記で書いたように、“事前に比較基準を提示”と“全体的を見通しどれだけの選択の時間”が影響していると考えられる
全体を平等に見せ、長時間考えさせれば→最後に見たものを良いと判断
比較基準を提示し、その後全体を見せてから短時間で決定時間しなければならないときは→最初に提示し比較基準のものが有利に働く
最初に判断基準提示せず、短時間で判断させたら…
どうなるんだろう(笑)
またそんな感じの研究があれば書いていきます。
「タイトルの【人が選ぶものを当てられる】と言いながら、正答率25%から50%になっただけじゃん!」
と思われたかもしれないが、これでも人が選ぶものをこれだけ確率をあげられる現実的なことはなかなか無い
また
過去にも人の選択を当てられる研究を紹介しているので、組み合わせて確率を上げてもらえれば
人を思った方へ動かせやすい(合コンで特に楽しめる!!)ので、かなり生きやすいと思う