【報酬の力を上手く使った習慣:世界を救う習慣】
習慣が世界を救うなんて、何言ってるんだ?って感じだが、本当に世界(発展途上国)を救ってきている
今回は公衆衛生対策についてフォーカスしてみると
※参考文献
発展途上国では人が生きていく上でまともな公衆衛生が整っておらず、手洗いで救える命がかなり多い
そしてそこには「免疫のまだ弱い子どもたちにどうしたら手洗いをさせられるか?」という課題があった
実験の舞台は、南アフリカ共和国の西ケープ州
とても貧しい地域だが、石鹸は一応以前からあったらしい
だが、石鹸の手洗い文化(習慣)がない彼らにはただの置物同然だった
ここでどんな報酬が与えられたかと言うと
「中心に玩具を入れた半透明の石鹸」だった
(玩具はボールやプラの魚など)
実験前までは食事の前も、トイレの後もめったに手を洗わなかったのにも関わらず
玩具入り石鹸を与えると、石鹸を使って頻繁に手を洗うようになったそうだ
この習慣が身につくまでにかかった期間はたった2ヶ月
たった2ヶ月で子どもたちから病気から遠ざける事ができたのだ
では、《大人の手洗い習慣》にはどのような報酬がいいのか?
※参考文献
https://www.washplus.org/sites/default/files/resource_files/habits-neal2015.pdf
今度はケニアの農村部での研究
子どもたちと同じように、汚い作業をしても手を洗う習慣がほぼない
《大人にはどのように報酬を利用したのか?》
答えは「鏡」だ
トイレの近くにある、小さなシンクの上部に鏡を設置したのである
すると、手を洗っている時に自分の顔を見られる事が報酬となり、手洗いが習慣化されていったのである
習慣は、喜びを体験した瞬間から構築される
その選択の法則はシンプルで、自分が楽しいと感じるものが習慣となる
つまり、同じ行動を繰り返し、神経系の期待を超える喜び(プラスの報酬)が生まれたときに、習慣の学習自体が始まると言える
自分の子供や部下にたった2ヶ月で習慣化させることができるだろうか?
やっぱり研究者のクリティカルシンキングは凄い