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【2022年7月号】映画感想メモ(恋する寄生虫、ソー:ラブ&サンダー)

※ 本記事の内容は、あらすじの解説やネタバレを目的としたものではありませんが、感想を述べるため、一部のシーンについて言及することがあります。映画をまだご覧になっていない方は、予めご了承ください。

【1】 ヴィジット(2015)


シャマラン監督推しの友人の影響で視聴。POV方式の(登場人物の視線とカメラの視線を一致させる)映画だからこそ、画面の中の世界により入り込むことができました。POV方式の時、登場人物と視聴者の性質(性別、年齢など)に共通項があると共感度や評価が変わったりするのかな、という素朴な疑問があり、研究があればチェックしたいです。次は『レディ・イン・ザ・ウォーター』を観ようかなと思います。


【2】 グリーンランド(2020)


〇〇滅亡系の作品を観る度、自分は人生最後の日が事前に分かれば、どのように行動するのか、と考えます。すると、「明日世界が終わるとしても、わたしは今日、リンゴの木を植える」と言葉を放ったマルティン・ルターはやはり凄いなと...。俗にパニック映画と言われる作品だと、個人的に『2012』がベストです。


【3】 君の膵臓をたべたい(2017)


ネタバレになるので詳細は言いませんが、「君の膵臓をたべたい」の意味は最後まで観てようやく分かるのだと思います。かつて夏目漱石は「月が綺麗ですね」と言ったわけですが、それに並ぶ「相手へのリスペクトと愛に溢れたフレーズ」だと感じました。映画を通して、「生きることを愛することができているか」、「人と心を通わせることができているか」と自問自答しましたが、多分できていません。自分は心のどこかで、明日も生きることができると思い込んでいるのだと思います。今日1日を大切にしよう。


【4】 植物図鑑 運命の恋、ひろいました(2016)


個人の「当たり前」や「日常」は、人との出会いを通して大きく変化する、そんなことを感じる作品です。かつてフランスの小説家ジュール・ルナールは「幸福とは幸福を探すことである」と言いましたが、幸福の正体は「結果」ではなく「過程」なのだと思います。つまり、「幸せを探す」という目的を立てた時点で勝ち、なのではないかと思います。あと、野草摘みのように、日常に密接な趣味って良いですね。


【5】 恋する寄生虫(2021)


「虫」の詳細はやや不明ですが、作品全体は非常に好みです。映像、音楽、演技など各要素のクオリティが高く、林遣都さんのファンになりました。2人が各々抱えるトラウマ、コンプレックスが2人を繋ぐ必要不可欠な存在になっていく点は、本作品の特徴だと思います。あと、挿入歌が好きすぎて、最近よく聴いています。特にお気に入りは、Sarah Hemiさんの『i love you』です。


【6】 ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022)


MCUの中で、ストレンジはかなり異質な存在だと言えます。昔のスタークを彷彿させる傲慢さがあり、無敵とも言える能力を持つ一方、その力のコントロールについては難ありだったストレンジ。クールでインテリな空気感を醸し出すと同時に、どこか不器用な存在であることは以前から垣間見えていました。だからこそ、本作品では彼を支える存在として、ハンやクリスティーンなど、身近な人にフォーカスが当たっています。


【7】 ソー:ラブ&サンダー(2022)


本作品はソーとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのコラボがあり、楽しみにしていた人も多いのではないかと思います。更には、予告でも印象的なエレキギターで始まる音楽やソー独特のジョークもあり、従来通り全体的にポップな作品になっています。また、本作品のヴィラン「ゴア」の娘として登場する少女のプロフィールには驚きました。


【8】 フロッグ(2019)


カエルのマスク×サスペンス=小栗旬さん主演の『ミュージアム』の印象があります。また、やはり複数視点で描く作品は面白いなと思います。主観と客観を行き来する、そんな独特の映画体験をすることができるためです。更に、ストーリー自体もかなり面白く、脚本自体もGOOD。ただ、肝心の「フロッグ」の行為における意図はあまりよく理解できず…。


【9】 22年目の告白 -私が殺人犯です-(2017)


韓国映画のリメイクである本作品。正に、大どんでん返しですね。僕自身、伏線は全て拾いましたが、このオチは予想できませんでした。俳優陣について藤原竜也さんは勿論、『海猿』や『悪の教典』など演じる役の振り幅が大きい伊藤英明さんが絶妙なバランス感で、全員ハマり役でした。 


【番外編】 短編映画「世田谷ラブストーリー」


back numberの楽曲『世田谷ラブストーリー』をテーマにした短編映画。核心に触れず、お互いに相手の本音が見えずモヤモヤした状態で進む、そんな多くの人が経験する恋愛体験を、浅香航大さん演じる男性が表現します。楽曲を比較的長尺の映像で表現する作品はもっと増えて欲しいなと思います。


*2022年6月号の記事(チェックお願いします!)



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