見出し画像

【大阪電気通信大学高等学校】学校生活を便利にするためのセンサーを作りました!

今回は、大阪電気通信大学高等学校で行われた授業を取り上げました!
月刊スクーミーvol.7は記事最後のリンクからご覧いただけます。

月刊スクーミーvol.7特別号

健康問題をテクノロジーで解決

 大阪府にある大阪電気通信大学高等学校にて、「先生の健康問題」を解決する授業を行いました。生徒らは約3時間の授業時間の中で、先生にインタビューして健康問題を明らかにし、その課題を解決するためのセンサーを開発しました。最後にはそれぞれのグループがプレゼンテーションを行い、開発したセンサーを共有しました。課題の発見から解決までを3時間という短い時間で行うことができました。

それぞれが責任を持って課題に向かう

 本授業は、3時間という短い時間で、インプットとアウトプットを行うという内容の濃い内容でした。最初に、スクーミーのセンサーの使い方を学び、プログラムの方法も身につけました。その後、先生へのインタビューを通して、健康課題を見出しました。そして、グループごとに健康課題の解決に向けてセンサーを開発しました。最後には、開発したセンサーについてプレゼンテーションを行いました。生徒らは主体的に授業に参加し、限られた時間の中で何度も議論を重ねより良いセンサーを開発しようとする姿が印象的でした。また、時間を有効活用するために役割分担をして全員が責任感を持って活動できており、主体的で対話的な学びが実現できたのではないかと思います。
今日の教育では、自分で課題を見つけ解決していく人材の育成が求められています。その中で、テクノロジーを用いて解決できるデジタル人材の育成も求められています。本授業のように課題を自分たちで発見し、センサーの開発を通して課題を解決する経験を通して、生徒らは自分の力で課題を解決できるという自信をつけたと思います。今後も主体的に課題に目を向けて解決していってもらいたいです。

様々な視点がら解決策が生まれました

 本授業では、いろいろな視点から課題を解決するセンサーが開発されました。あるグループは先生の「最近太ってきた」という課題に対して、先生がビールを飲みすぎないようにアルコール濃度を感知して警告の音を鳴らすことができるセンサーを開発しました。他のチームでは、同じ課題に対して筋トレを楽しくするためのセンサーを開発していました。このように1つの課題に対して様々な視点からアプローチができることで、生徒らは自分にはなかった新たな見方・考え方を身につけることができたと思います。

シンプルなので短時間でアウトプットすることができた

担当の先生に聞いてみました!スクーミーのセンサーを扱う授業を行なってみて、どのような点がよかったですか?

 本授業はプログラミングの体験を通して、身の回りにあるテクノロジーに興味を持ってほしいという目的で行いました。今回スクーミーのセンサーを使うことで、さらに深い学びを得ることができました。特に「こんなのつくってみたいな」で終わらず、作品を作って実際に動かしてみるところまで2、3時間という短い時間でできた点が素晴らしかったです。
プログラミングやセンサーついて専門的なところまでは学んでいないメディア工学科の生徒にとって、スクーミーの非常にシンプルなセンサーはとても扱いやすかったのではないかと思います。
スクーミーボードはUSBのような形状となっている点が使いやすく、センサーの機能を変更したい時には違う機能のセンサーに差し替えるだけで簡単に変更することができます。
また、複雑なコードを打ち込まずにプログラミングができるブロックプログラミングを使っているため、自分が思ったものをそれほど複雑な作業をせずともつくり上げることができてよかったです。
苦戦している班もありましたが、固定したテーマを与えなかったことで自由な発想が生まれ、おのおのが課題解決に向けて試行錯誤していました。今回の授業では座学では学べない実践的な学びが提供できました。
 この授業をきっかけに、身近にある自動ドアなどの今まで当たり前に動いていたものの仕組みなどにもちょっと興味を持ってくれたら嬉しいです。
 来年はもう少し長い時間をかけて順を追って学んだり、複数のセンサーと組み合わせて製作してみたり、テーマを広げて実施してみたいと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?