子どもたちの豊かな想像力を、大人の感性で止めないで。共に飛び込もう!新学期
「School + Myself = スクーミー」に込められた想い
スクーミーは”学校”という意味の「School」と、”自分自身で”という意味の「Myself」を掛け合わせた造語です。この言葉を連想したきっかけは、昔私が塾講師として授業を行なっていた際の休み時間に転がっていました。子どもの発想力は大人が想像する以上に豊かで、「こんなこと困っているよね。」「本当はあんなことをしてみたい!」と学校での出来事を友達どうしで話していました。そのアイディアに対し「やってみたらいいかもよ!」と投げかけてみたところ、「でも、そんなの作れないし。」という下向きな返事が。この時私は、子どもたちが思いついたアイデアをその子自身で形にできる何かがあれば...と考え、開発を始めたのがスクーミーボードでした。
「教室の椅子が出しっぱなしで危ない。」「重い教科書を3階まで運ぶ先生に気づいていたら手伝えた。」 学校生活の中には、自分が解決したいと思える課題が溢れていました。そんな”学校”の課題を解決するために、”自分自身で”考えてつくる何かは、ドラえもんが与えてくれる便利な道具よりも、ある意味で優れているのかもしれません。
子どもが自由に発想し、表現できる世界をつくりたい
先ほど述べたように、スクーミーは最初プログラミング教材としての開発ではなかったのです。子どもの自由な発想や欲求からつくってみたいと純粋に思ったものを、自分でつくれる環境を提供したいと思い突き進んだ先に、今のスクーミーが生まれました。テクノロジーを活用することで、時間をかけないと得ることが難しい専門的なスキルや、他の人が持っている能力・知識を借りることができます。できないと思い込んでいたものが、学校の休憩時間の20分でつくれてしまった時、「やってやったぞ!」と心の内で笑顔で叫ぶ子どもがそこにいるでしょう。
普段から多くの子どもと接していて思うのは、彼/彼女らは欲求の塊であるということです。自分が今やってみたいことをやりたいと勇気をもって言うことができれば、とことん熱中できることを私は知っています。しかし現代社会の中では、そんなことを言ったら大人に否定されるかもしれないという不安がどこかにあり、歳を重ねるにつれて素直な感情を心の奥にしまい込む癖がついてしまう。さらに悲しいことに、本人にすらも忘れられたその想いは、気がつけば存在しなかったものという認識になってしまうのです。
子どもが本来持っている自由な発想を手助けし、自分を他者へ表現する一歩の勇気を渡すことが、スクーミーならできるのです。これが今まさにスクーミーが多くの企業から注目され、必要とされている大きな理由なのだと自負しています。
自分のアイディアを外の世界へ!コンテストが生み出したものは……
2022年度にスクーミーが表現の場づくりとして開催したのが、前項でも紹介したコンテスト企画です。実際に参加した子どもからも親御さんからも、自分を表現するという点において大きな反響がありました。夏は科学領域がテーマで「地球の環境問題に対して私たちは何ができるのか?」という大枠の課題を設定し、それを解決するためのセンサーなどをつくってもらいました。冬はファミリアシップをテーマとし、家族で作品づくりをしてもらいました。家族の誰かにとって役に立つものを開発する過程で、家族とつながることができるというのも、私たちの大切にしている「つくることで、学ぶ・つながる」という想いの体現でもあります。
子どもたちの頭の中にある無限大の可能性を秘めたアイディアを、時には「誰かのため」「誰かに見てもらうため」にアウトプットしてみることで、小さな成功体験を重ねることができます。学校以外で誰かに発表をする場が少ない現代において、子どもの思考力や表現力を養うことができるという意味でも、大きな意義がコンテストにはあるはずです。この次の開催も今からとても楽しみで、私も子どもたちと一緒にワクワクしています!
読者の方へメッセージ「様々な世界へ”ダイブ”しよう!」
視野が広がると、何気ない所に課題を見つけたり、自ら行動をしようという気持ちが芽生えます。一方で家から一歩も出たことがないという人は、家の中が自分の世界の全て。だからこそ今見ている世界が広がるような環境を、親御さんはお子さんにつくってあげてください。
(株)スクーミーが掲げる今期のテーマは「ダイブ」です。新学期は新しい機会に溢れています。様々な場所へお子さんと共に、飛び込んでみてくださいね。そこには今まで出会わなかった(気付かなかった)、最高にワクワクする何かが待っているかもしれません。
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