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学校生活を便利にするためのセンサーをつくる課題解決型授業!

今回は、山梨県立甲府南高等学校で行われた授業を取り上げました!
月刊スクーミーvol.3は記事最後のリンクからご覧いただけます。

月刊スクーミーvol.3

身近な課題をテクノロジーで解決

 2022年9月に山梨県立甲府南高等学校にて「学校内で起こる課題」を解決し、学校生活を便利にする授業を3日間行いました。スクーミーの使い方を学んだのちに、学校内を探索し、自分の力で課題を発見してもらいました。なぜそのような課題が起こってしまうのかという分析を行い、課題を解決するためのセンサーをグループで開発、発表しました。本授業には35名の生徒が参加し、主体的に取り組んでいました。

自ら課題を発見して、解決する

 本授業は、1日3時間の授業を3日間という日程で計9時間で行いました。1日目は、エンジニアの方の講義でプログラミングに関する知識と技能を習得しました。2日目はセンサーを使って課題を解決する練習や、課題を分析して解決方法を考えるために必要なことについて学びました。そして学校の中の課題を見つけ、分析し解決するためのセンサーを考えました。3日目は、センサーの開発とプレゼンテーション資料の作成を行い、課題解決の過程を発表しました。
 今日では、従来の知識を蓄えることを中心とした教育ではなく、身につけた知識や技能を活かして課題を解決したり新たな価値を創造する教育が求められています。本授業では、習得した知識と技能を用いて身の回りの課題を仲間と共に解決していくというスタイルであり、実践的で協働的な学びを実現することができました。これはまさに、今の時代に求められている資質・能力を育成するために効果的な授業であったといえます。受講した生徒らには、今後も身の回りはもちろん地域の課題にも積極的に目を向け、解決していってもらいたいです。


時代にあったセンサーの開発も

 新型コロナウイルス感染拡大に伴って教室に入る際にアルコール消毒をすることが決められている中で、ついつい忘れてしまうという課題を解
決しました。消毒をして教室に入ったらセンサーは反応しませんが、消毒をせずに教室に入った場合は音が鳴って注意をしてくれるという、高校生ならではの複雑なプログラムを用いた課題解決でした。このように社会でも使うことのできそうなセンサーがいくつも開発されました。

授業内での生徒の様子や授業全体の感想を、担当の先生に聞いてみました!

 生徒が主体的に活き活きと取り組んでいる姿が印象的でした。自分たちのアイデアが目の前で動くという経験、実際に課題を解決するという経験、それを発信するという経験は普段の授業ではなかなかできないものであり、とても貴重でした。ブロックで簡単にプログラミングができたことが、全員がスムーズに取り組めた大きな一因であったと思います。センサーを思い通りに動かそうとする過程で、プログラミング的思考も身についたのではないかと思います。また、今回はグループ内での役割がそれぞれあったので、責任を持って主体的に取り組むことができました。
 我が校では2年生から自分で設定したテーマに沿った探究学習を行っていますが、1年生で身近な課題を見つけ実際に解決するという経験をしたことは来年度に活きると思います。来年度はデータを蓄積したり、アプリで成果を発信したりすることもやっていければと思っています。
 彼らには、学校の校訓である「開拓者精神」を持ち、いろいろな価値観を持った人と協働しながら世の中にある多くの課題を解決していって欲しいと思います。そのような新しい価値を創造することができる人を育成するために、今回の授業は効果的であったと思います。

スクーミーは、子どもたちが自分でつくった作品を、自分の言葉にして発表する機会を大切にしています。それは、誰かのために、何かをつくり、他者に使ってもらい、それらのフィードバックを受け、さらに改善したものをつくる過程が重要な学びの1つであると考えているからです。また、これを機に、発表者同士の学び合いや仲間意識が醸成され、日常でのさらなる高め合いに発展していきます。


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