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【No.10.2】エタノール・無水エタノール
こんにちは実験好きなトラ猫です。
今回は前回作ったメタノール入りワインを
蒸留していきます。
エタノール
蒸留について
蒸留とは液体を沸点の違いで
分けて別の液体にすることです。
今回だと水とエタノールね
水の沸点は皆さんご存知の通り
100℃ですがエタノールは
78℃くらいなので
80℃付近でグツグツさせると
あら不思議エタノールだけが
高濃度になって出てくるじゃありませんか
となるわけです。
なので今回はやく80℃で蒸留し
その後無水エタノールにしたいと思います。
さてそれでは始めましょう
実験!
まず蒸留の道具ですが
ガラス製のリービッヒ冷却管とか
あればいいんですが一般のご家庭では
銅のパイプとチューブを使って
作るしかないでしょう。
(真鍮でもいいです。)
なぜ銅なのかというと銅は熱伝導率が高い
つまり熱が伝わりやすいというわけです。
今回はホームセンターに売っている
銅のパイプとチューブを使って冷却器を
作ります。
冷却器はそれでいいとして
アルコールを温める容器が必要ですね
これはワインのボトルを湯煎であっためて
やってみましょう。
で、肝心のアルコールですが
前回作り方を紹介したワインでもいいですが
わざわざそのためにブドウを使うのは
大変なので、
コンビニに売っている
25%のでっかいペットボトルに入った
焼酎を使いましょう。
①まずチューブと銅パイプを繋げ、
ワインのコルクにチューブが通る穴を開けます。
開けたらチューブを通します。
チューブとコルクを接着剤などで
固定しましょう。多分そうしないとチューブだけ
はるか彼方へすっ飛んでいきます。
②ボトルの中にワインなり焼酎なりを入れます。
入れたらコルクで密栓し、湯煎にかけていきます。
温度計をどうにかブッ刺しとくとわかりやすいです。
銅パイプはチューブでボトルから
下に向けて配置します。
そうすれば液化したエタノールが
スムーズに違う容器に流れてくれます。
銅パイプの反対側にもチューブを通して
違う容器に誘導します。
できたエタノールをそこに集めるためです。
銅パイプは冷まし続けなければ
エタノールが液化しないので
周りにティッシュペーパーなどの
薄い紙を巻いて氷水をずっと
ポタポタ垂らしていきます。
エタノールの回収容器に
水がたまらないようにして下さい。
③しばらく経つと少しずつ
銅パイプを伝って液化したエタノールが
回収容器に垂れてきます。
そのままパイプを冷やし続け、
蒸留を続けると
だんだん温度が90℃を超えてきます。
その辺になったら蒸留を止めますが
まずチューブがエタノールについていないことを確認してから
湯煎からあげます。そうしないと逆流します。
いいかんじにエタノールができていたら
揮発しないように密栓して保存します。
これで完成です。
無水エタノールにする
なんとかかんとかできたエタノールは
どんなに頑張っても
蒸留で96%以上にはなりません。
そこで無理やりあるものを使って
無水エタノールにします。