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Mannheim
先週に続き、今週はMannheim(マンハイム)へ行ってきました。
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目的はこの街で開催されている写真家、August Sander、Albert Renger-Patzsch、およびRobert Häusserの特別展です。この街にはReiss-Engelhornの名が冠されたミュージアムコンプレックス(rem)があるのですが、そのうちの一つでこの特別展が開催されているということを知り、足を向けました。
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ところが、何ということか、当該美術館は、ドイツではよく見かける「Techinische Störung(技術的障害)」という何だかよくわからない理由で臨時休館。美術館が全館休館になるような技術的障害って一体何なんだろうと頭をかしげつつも、しかたないので教会と城を見て帰りました。今日はその教会と城の写真を投稿します。
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この教会はJesuitenkirche St. Ignatius und Franz Xaverといい、かつては選帝侯の一人だっであったプファルツ侯の宮廷教会でした。壁に嵌め込まれていたプレートによるとモーツァルトのお気に入りの教会だったとか。この教会は1733年から1756年にかけて建造されていますから、1756年生まれのモーツァルトはまだ建てられて間もないピカピカの教会を目にしているのでしょう。…とはいえ、この教会一歩足を踏み入れれば、モーツァルトが大好きだったということが今でも「わかる!」と思える内装でした。ひとことで言えば、砂糖菓子でできているような内装です。このあたり、白黒写真ではなかなか伝わりにくいため、以下にiPhoneで撮影した写真も投稿しておきます。
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次に行ったのは城です。今は簡単にBarockschloss Mannheim(バロック城)と呼ばれているようですが、プファルツ侯の居城です。東側の一部はマンハイム大学の校舎として使用されているそうで、回廊にはたくさんの自転車が立てかけてあり、学生がたくさん歩いていました。
選帝侯の城が校舎って。いやはや、何とも羨ましい…。
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かなり規模の大きな城で、ドイツではこのくらい大きな城になるとガイドツアーに参加しないと見学できない場所(したがって見学時間も限られている)も少なからずあるのですが、ここはフラリと訪れて自由に歩き回れるようになっていました。写真撮影もOKでした。そもそも観光客の数が少なかったので(我々も含め3組くらいしかいませんでした)、放し飼いにしても監視員の目が行き届くということでしょうか。ただし、荷物の持ち込みは厳しく、私が持っていた財布とiPhoneだけ入れた20cmx10cmくらいの小さな手提げにも物言いがつきました。荷物は全てコインロッカーに預け手ブラで入館しなければならないそうです。しかたないので、財布は夫のベストのポケットに入れてもらい、iPhoneは自分のジーンズのポケットに押し込んで入館しました。
マンハイムは30年戦争に始まり何度も繰り返しメチャクチャのグチャグチャに破壊されています。その最後は言わずと知れた第二次世界大戦で、この城も手ひどく破壊されたそうです。しかし、城の図書館は奇跡的に戦禍を逃れました。傷みが激しくガラス越ししか見学できませんが、ここが一番見応えがありました。もしモーツァルトがこの図書館を目にしていたとしたら、やはり気に入ったのではないでしょうか。これまた白黒写真ではなかなか伝わりにくいため、iPhoneで撮影した写真を投稿します。
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今回つくづく思ったのは、iPhoneでも十分満足できる写真が撮れるのだとうこと。古い機械式カメラは、フィルム選び、露出・ピントの設定、現像・スキャンに至るまで全て自分で考え工夫しなければなりません。しかし、私はこの「いちいち面倒くさい過程」を逆に楽しく感じるため、今後も古い機械式カメラで写真を撮り続けると思います。しかし、デジタルカメラに関しては、私の場合、iPhoneがあればもう十分。たぶん今後もデジタルカメラを買うことはないだろうなあ。今回この記事を書きつつ、改めてそう思った次第です。
なお、今回投稿した白黒写真は、いつもどおりカメラはRolleiflex 2.8F、フィルムはIlford HP5 Plusを使用して撮影しました。
そうそう、当初のお目当てだった写真展は結局見られなかったし、マンハイムへは意外と簡単に行けることがわかったので、少し暖かくなったら再び訪れてみようと思います。今回は市街南西部しか歩き回らなかっったので(それでもこの日は18000歩ほど歩きましたが)、その時は東側の給水塔(Wasserturm)の辺りも歩いてみたいと思います。