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写真について

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#カメラ

2024年の写真 2.

昨日に引き続き、今日は35mm判で撮影した写真を12件選んでみました。 35mm判の写真は主にLeica M2を使用して撮影しています。今年春先に手元の機材を徹底的に整理し、長年「一度は使ってみたい」と思っていた第一世代のSummicron 35mmを購入しました。それにもかかわらず、今年後半Londonから帰ってきた後は専らRolleiflexで撮影しており、ほとんどM2もSummicronも使っていません。やはり風景を撮るとなると、私の場合、中判カメラで撮影したほうが圧

2024年の写真 1.

気付いたら今年もあと残すところあと3日。昨年の今頃、1年間に撮った写真の中から12件選び、1年を振り返ってみたことを思い出し、今年も同じことを行なってみることにしました。まずは中判で撮影した写真から。

Rolleiflex、故郷に帰る

ドイツという国に関しては疎くても、Rolleiの二眼レフを持っている方ならブラウンシュヴァイク(Braunschweig)という地名には聞き覚えがあるのではないでしょうか。1927年、この地でRolleiflexのプロトタイプが完成しました。私の手元にあるRolleiflex Original(1929年)の前面プレートには、Franke & Heidecke Braunschweigと誇らしげに刻まれています。 ある時、Rolleiの二眼レフの歴史について書かれた本を読み

Xenotar、Kreuznachへ行く

新たにLeicaを買うたびにその都度それをWetzlarへ持って行き、Rolleiflex Standardのレンズ・TessarをJenaに里帰りさせ、Rolleiflex 2.8F PlanarをBraunschweigのかつてのFranke & Heidecke社屋の前に立たせたように、Rolleiflex 2.8F XenotarをKreuznachに連れて行ったことがあります。今日はその件について書こうと思います。 クロイツナッハKreuznach、正しくはBad

プラハでFlexaretを買う

1. プラハ今年(2019年)2月、週末を利用してプラハに行くことになりました。 東京にいた頃は、仕事の合間を縫い、年に2回、3回と、たとえ数日間の短い休暇でも長時間飛行の労を惜しまず頻繁に訪れていたプラハ。それほど熱を上げていたプラハですが、ドイツに移住して以来、とんとご無沙汰していました。今回のプラハは、なんと、10年ぶり。ドイツに移住して以来、時間に余裕を持って旅行することができるようになったので、例えばピレネー山中の町とか、グレートブリテン島の最北端とか、たっぷり時間

プラハで再びFlexaretを買う

1. Flexaret VI型を手放して後悔する 11月の終わり。実に4年ぶりにプラハへ行ってきました。今回は、そこでチェコスロバキア製のカメラ、Flexaretを買ったことについて書こうと思います。実はこのカメラ、4年前にも一度購入しているのですが、結局使いこなせなくて一度手放しています(その辺りの詳しい経緯については、以下の投稿をご覧ください)。 この投稿にも書きましたが、手放した後にFlexaretで撮った写真を改めて見たらて、けっこう良い写真が沢山あることに気付き

2023年の写真 2.

今日は2023年に中判カメラで撮影した写真のなかから選んでみました。 私と中判カメラ(Rolleiflex)の付き合いは長く、もう13年にもなります。そのせいか、目も当てられない失敗がない代わりに決定打もなく、12件選ぶのは35mm判にも増して難しかったです。…でも、そこは、まあ、Rolleiflexで撮る写真の質が安定してきたのだと積極的に考えることにします。 最後の2件は買ったばかりのFlexaret IIで撮った最初の1本から選びました。その他の10件はRolleif