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先生、親御さん『ほめて伸ばす』を成功させるポイントは3つです
『ほめて伸ばす』は、ありやなしや。教育や子育ての分野では、賛否両論あるようです。
創作に関して言えば、『ほめて伸ばす』は正しい方法だと思います。
『ほめて伸ばす』がうまくいかない場合、『ほめる』と『おだてる』を混同しているのかもしれません。先生や親御さんで、お悩みの方がいたら、少しは役立つかもと思って、シナリオセンターが思うポイントを書いてみました。
シナリオ・センターは、『ほめて伸ばす』がモットーです。創設以来、700名以上の出身ライターが脚本家や小説家として活躍しているのも、ほめて伸ばしてきたからだと思っています。
あらいは、シナリオ・センターにて、映画やゲーム業界、一般企業から子ども向けまで、シナリオを広めるために、な~んでもしています。
『ほめる』と『おだてる』の違い
『ほめる』と『おだてる』の違いはなんでしょうか?辞書で調べると、ほとんど同じことが書いてあります。
『ほめる』:すぐれているとして、その人や事を良く言う
『おだてる』:しきりにほめて得意にならせる
おだてるの方が、心にもないことを言ってそうな気もしますが、明確な違いはよくわかりません。
あるとき、ふたつの違いを、こう教わりました。
『ほめる』は具体的にいいところをいう。
『おだてる』は抽象的にいいところをいう。
たとえば、料理の感想
「このスープ、魚介のダシがうまい!」は、ほめる。
「このスープ、うまい!」は、おだてる。
だそうです。
なんとなく、ニュアンス伝わりますかね。
ほめる時は、具体的に!
『ほめて伸ばす』には、具体的にどこがいいのかを伝えることがポイントになります。
さらに『ほめて伸ばす』には、もう一つ大切なポイントがあります。
ほめる時は、理由を加える
具体的にどこがいいのかを伝えたら、次に、なぜいいのかを具体的に伝える、ということです。
これ、ワンセット!
そうしないと、ほめられた方は、なぜ自分がほめられているのかわかりません。「本当は、そこまでうまくないのではないか……」と誤解が生まれます。
なので、ほめる + 理由でワンセットにしないといけません。
理由を伝えるためには、ほめる側に明確な基準が必要
ほめるためには、ほめる基準が必要です。『ほめて伸ばす』がうまくいかない原因は、この理由を言語化できていない場合が多いのです。
そして、この基準は、教える側と教わる側で認識されていないと意味がありません。
たとえば、お子さんが信号を渡るときに手を挙げたら、ほめると思います。
その際に、小さい子どもは車から見えにくいから、手を挙げて渡るといいんだ、ということがお互いにわかっている必要があります。
基準ができれば、伸びしろをのばせる
基準ができると、『ほめて伸ばす』がパワーを発揮します。それは、改善点を指摘できる点です。
改善点を指摘する、というと「ほめてないじゃん」と思うかもしれませんが、違います。
ほめる基準があれば、より良くなるためにどうすればいいかを伝えられます。
ほめる✖️伸びしろ
これが、ほめて伸ばすの最大値です。
もしも『ほめて伸ばす』をやってみたけど、効果が感じられなかった……という方は、ほめる基準の言語化から始まるとうまくいくと思います。
なんか、ちょっと偉そうな文章になってしまった……シナリオ・センターのあらいでした。
▼ほめるについて、こんな記事を書いています▼
▼ほめて伸ばします。子ども向けのオンライン講座『考える部屋』6/22開講▼
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