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書くのが好きな子の居場所になる子ども向けの授業をはじめようかな、という話
つい先日、母校である千代田区立番町小学校で、5年生むけのキッズシナリオを実施してきました。
キッズシナリオは、「書くのが苦手」や「もっとうまく書けるようになりたい」という子たちに、シナリオの技術を伝えていくという活動です。書くのが楽しくなるし、どう書けば面白くなるのかもわかります。ついに、自分以外の人たちの気持ちや立場を考えるきっかけにもなります。
シナリオ・センターが2020年から始めた『一億人のシナリオ。』プロジェクトのひとつです。
キッズシナリオ、そろそろサービス化するかな
キッズシナリオもすでに開始して10年以上になります。いままでは、小学校や中学校、高校と呼ばれればどこでも出前授業にいっていました。
位置づけとしては、『シナリオ』の価値をより多くの人に伝える草の根運動。なので、基本的に利益は度外視。まぁマイナスです。
でも、2021年になって思いました。ちゃんとしたサービスとして提供しようかな、と。
理由は3つあります。
ひとつは、授業の質を担保できるだけの場数も踏んだこと。キッズシナリオは、のべ5000人以上には実施しているのではないかしら。
ふたつ目に、ここ4、5年で『シナリオ通信講座』を小学生が受講したり、『シナリオ8週間講座』や『シナリオ作家養成』に中学生が来たりしているからです。
書くことが好きな子たちの居場所が必要なのかもしれないと思うのです。
三つ目に、自分の頭でいろいろなことを考えられる人間が増えないと、ホントにまずいことになりそうだから。
自分がやるべきことや、言うべきではないことを判断できない大人が、目立つようになってきちゃったでしょ。いろいろなところで。
シナリオは、4人の登場人物がいたら、全員のキャラクターから考えかた、立場、その時の気持ち、その場での関係性すべて考えないと書けません。シナリオほど、楽しみながら『考える』訓練もできちゃうのです。
そもそも『何のためにやるか』を問い直す
キッズシナリオを有料の授業として提供しようかな、成立させるには何が必要かな、ということを年末くらいからずっと考えていました。
で、なんかイマイチ、気持ちがのらなかったんですね。ビジネス的なことばかり考えてたから。そう、それはチョーつまんない。
改めて、「なんでキッズシナリオをやるんだっけ?」と問い直してみました。自分で、自分がやっている研修を実践したりして。
もちろん、『自分で考える』ことができるようになることが軸になります。それをもう一歩推し進めて考えてみました。
『自分で考える』ことができたら、何がいいのか?
それこそ、自分自身で考えました。
『人生の節目節目で、自分で決められる』ことじゃないかな、と。まだ言葉としてはこなれていないけど、そんな感じだと思うんです。
『節目』といても、就職とか結婚とか、そういうことばりではありません。些細な日常のなかにもあります。『ここで自分はどうふるまうべきか』とか『なんて言葉をかけるべきか』とかを瞬時に判断できる、そんな人になる手伝いができたらいいなぁと思うのです。
きっとそれは、自分がそうなりたいから、だとも思うのだけれど。
そんなこんなで、早ければ春、遅くとも夏まえにはサービス開始したい!ぜひぜひ、応援おねがいします。(まだ、事業計画もなにもぼんやりだけど)
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シナリオ・センターは、1970年からシナリオ(脚本)、小説を書きたい方向けに講座をして50年。ジェームス三木さん、内館牧子さん、岡田惠和さんなど700名以上の脚本家、小説家が誕生しています。https://www.scenario.co.jp/
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