年末のご挨拶とご支援のお願い
本年は、お忙しいところ京都大学人と社会の未来研究院社会的共通資本と未来寄附研究部門に関わってくださり、本当にありがとうございました。
2024年は災害に始まり、信じられないような猛暑や、政治的にも大きな動きがあった1年でした。
株価はバブル期を超える一方、21世紀とは思えないような戦災のニュースが飛び交う日々でもありました。
また、虚実入り乱れるメディア環境の中で、何を信じていくべきなのかを考える年でもあったように思います。
そのような中、当部門はPeatixで18回ものイベントを開催させていただき、大変多くの方々にご参加いただきました。
ご参加くださった方々、当日参加が叶わなかったもののお申込みをくださった方々に、心から感謝申し上げます。
Peatix以外で告知しておりました国内外のシンポジウム、市民公開講座を含めると26回もの機会があり、皆様と一緒に、この混迷の時代において
社会的共通資本と未来についての議論ができましたこと、大変ありがたく思っております。
来年度、当部門は新たな展開を迎える予定です。
新たなメンバーと体制、新たな研究プロジェクトを通じて、社会的共通資本の理論を発展させ、未来に実装するための研究や活動を企画しています。
私たちが社会的共通資本を未来に活かす活動をするにあたって、いま一番の制約は、研究部門の運営資金です。
個々の研究者も様々な研究費の申請を行っており、企業からの共同研究費が得られるケースも出てきていますが、使い道が限られていたり、支給されるまで何か月もかかる等の理由で自由度が高い形で使える資金が乏しい状況です。
そのため、今年度のあと3か月は、教員・研究員1-2名が研究の時間を抑え、一般の方向けのイベントを控えて、寄付募集や研究費確保の仕事にほとんどの時間を割くことになる見込みです。
今年は、宇沢弘文博士の没後10年の節目の年でもありました。
社会的共通資本の概念は、単なる流行りとして消費され、忘れられてはいけないものだと考えています。
研究を通じて理論として発展させ、社会に実装しなければならない概念です。
京都大学にこの概念を研究する部門を存続させ、未来に活かすためにわずかな額でも大きな力になりますので、ご支援をお考えいただければ幸いです。
現在、宇沢博士の追悼寄付ということで、ご寄付者からいただいた宇沢博士を偲ぶメッセージを当部門のnoteに掲載できますので、よければ下記ページからご覧ください。
通常のご寄付も受け付けております。
ご寄付の際には、下記フォームの「通信欄」に、「社会的共通資本と未来」とご記載ください。
https://payment.kikin.kyoto-u.ac.jp/kyoto-u/entry.php?purposeCode=447000
師走のお忙しいところ、お時間をとってお読みくださり、ありがとうございました。
来年度の飛躍に向けて、資金確保のために発信に取り組んで参りますので、引き続きご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
京都大学人と社会の未来研究院
社会的共通資本と未来寄附研究部門
特定准教授 川村健太
非常勤研究員 渡邉文隆
sccf.ifohs@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp