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東京都知事候補の安野たかひろ氏をエンジニアの私が応援していた真意と今後への期待
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2024何の東京都知事選挙といえばもう終わったハナシですが、
しかし、あの時、note上でも
SF作家である安野たかひろ氏の立候補に支持を表明した私にとって、実はこの話題はまだ終わってない。
あの時、私は、
・安野たかひろ氏は都知事に当選は無理と思うが(本人もそう思っているだろうが)これをきっかけに「理系出身の政治家」を今後も目指してほしい
・安野たかひろ氏が得票数で善戦できたことに促されて、エンジニア出身の方がどんどん政治の場に出てきてほしい
という二点を強調した。
で、前者については、まあ私の「読み通り」と言ったらエラそうですがw、安野たかひろ氏はあの時になかなかの得票数を得たことをベースに発信力を強め、
ついには、小池都知事との意見交換の場に呼ばれたり、現都政に外から食い込んでいく動きを強めてますね。いいですよ、いいと思います。
安野たかひろ氏の面白いところは、「既存の小池都政をそう大きく方針転換はしない」「いいところはそのまま継承しつつ、ただ、自分がやりたいAI活用とか自動運転導入とか、新しいテクノロジーの活用推進をしたい」と言ったこと。
いつも「現状維持か、現状のまるまる否定か?」という二者択一みたいな選挙を突きつけられることに辟易していた人、とくに「ベースは今までの方針でもいいんだけどさ、ただもっとこう、新しいことを加えてほしいんだなあ」という中道穏健の、ビジネスマン的な意味での「未来へ向けた『金のなる木』の苗も育てておこう」マインドな人はこのスタンスがとても受け入れやすかったのでは?
そして安野たかひろ氏の主張は、まさにそういう層に響いた。私も呼応した一人です。
私から見て、安野たかひろに足りなかったのは「そうは言っても政治家としてのキャリアが何もない」ことでしたが、こうやって注目されて現都政にアドバイザーとして呼ばれるようになってきたら、なにか政治的な実績も掴めるかもしれない。。。そう、そういった「自分のキャリアに足りてない経験は、具体的に既存の組織の中に入り込んで行って、作る」という考え方も、ビジネスマン層には納得できる動きでしょう。
そして何より、この人の注目点は、イーロン・マスクやらピーター・ティールやらの、「アメリカのIT出身の政治好きビジネスマン」が、どちらかといえば民主主義の理念に対してはニヒリズム(優秀なエンジニアを集めた企業は民主主義の規制などをも超えて世界を変えていくべきだという、新しいエリート主義みたいなところがある)なのに比較すると、
同じ「テクノロジー推進派」でも、安野たかひろ氏は、AIやITをより『たくさんの民意を集めていく民主主義の洗練のツールに使いたい』という意味で、民主主義の理念に生真面目である。
前者、イーロンマスクやピーターティールを、橘玲氏の以下の著作にあてはめて、「テクノリバタリアン」と定義すれば、
安野たかひろ氏は、さしずめ、「テクノデモクラット」というところでしょうか?私もそもそもこの立場で、テクノロジーが世界や社会を変えていくことに期待をしつつ、同時にテクノロジーが、今までは拾えなかったような社会の少数派の声や多様な生き方をも拾い「社会全体をできるだけ多元行列的に最適化していく」こと、まあ、つまり、民主主義のシステム自体もテクノロジーが改善してくれることを期待する。
そんな私は、
SF作家出身にして、AIエンジニアの方が、こうやってバリバリと政治に乗り出してくれたことを好意的に受け止めてる。ただし、こういうのは、安野たかひろ氏一人にお任せすればいいってハナシではなく、これにぜひ、エンジニア出身の政治家が続いてほしい!
だってさあ、愚痴になるけど、、、
私もエンジニアの多い会社にいるから思うのだけど、理系出身の人って、政治に興味がなさすぎるよ。それはいかんよ!理系ビジネスマンも、もっと、政治に加わろう、、、
って、「そういうヤシロ、お前ももっとなんかしろよ!」と怒られるかもしれんがw。鬱をやらかして心身に爆弾を抱えてるエンジニアの私はこうやってたまにネットで政治話題をして、その中でエンジニア出身政治家を応援するのが目下、精一杯だ、ここはホントにふがいなくてスマねえ、、、